資格×転職
PR【2026年最新版】1級電気通信工事施工管理技士は転職に有利?求人での評価と活かせる人・活かせない人
「1級電気通信工事施工管理技士を取れば、通信工事の会社でもっと条件のいい仕事に就けるのかな」
「第一次検定と第二次検定の両方があるのに、取っても評価が変わらなかったらどうしよう」
そう迷っていませんか?
結論を先に書くと、1級電気通信工事施工管理技士は、光ケーブル、LAN、無線基地局、放送設備などの通信工事で施工管理の経験がある人には、転職で大きく有利に働く資格です。規模の大きい電気通信工事の現場に置く「監理技術者」になれる国家資格で、通信建設会社や電気設備会社の求人では、応募の必須条件として名前が挙がることがあるからです。
一方で、通信工事の現場経験がなく、資格だけで勝負しようとする場合は、評価が限られるのも事実です。確認した求人には資格とあわせて施工管理の実務経験を求めるものがあり、第二次検定を受けるにも実務経験が必要です。
この記事では、全国建設研修センターと国土交通省の公表情報、実際の求人票をもとに、1級電気通信工事施工管理技士が転職でどう評価されるのかを解説します。
結論:1級電気通信工事施工管理技士は転職に有利?
結論は「通信工事の経験と組み合わせると非常に有利、資格単体では弱い」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。
| あなたの状況 | 転職での有利さ | 次の一手 |
|---|---|---|
| 通信工事の施工管理経験あり + 1級あり |
◎ 「1級必須」の求人に応募でき、年収の高い求人も狙える | 監理技術者として配置される求人を探す |
| 通信工事の施工管理経験あり + 2級のみ・資格なし |
○ 経験は評価されるが、1級を条件にする求人には届かない | 第一次検定から受検の準備をする |
| ネットワーク・弱電の経験はあるが施工管理が浅い + 第一次検定に合格(技士補) |
△ 基礎知識の証明にはなるが、決め手は現場経験 | 施工管理の経験を積める職場を選ぶ |
第一次検定は19歳以上なら誰でも受けられますが、「1級電気通信工事施工管理技士」を名乗れるのは第二次検定まで合格した人だけです。第二次検定には実務経験が必要なので、経験と資格は切り離せません。詳しくは次の章で解説します。
1級電気通信工事施工管理技士とは?1分でわかる基本情報
1級電気通信工事施工管理技士は、建設業法にもとづく施工管理技術検定の国家資格です。国土交通省が所管し、一般財団法人全国建設研修センターが試験を実施しています。2017年の建設業法施行令の改正で新しく設けられ、2019年度から試験が始まった、施工管理技士の中では新しい種目です。
対象になるのは、有線電気通信設備、無線電気通信設備、ネットワーク設備、情報設備、放送機械設備の工事です。たとえば、光ファイバーケーブルの敷設、携帯電話の基地局の設置、オフィスビルのLANや監視カメラ、放送局の設備更新などで、工程・品質・安全・原価を管理する技術者であることを示します。
2026年度(令和8年度)試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 国土交通省(実施:一般財団法人全国建設研修センター) |
| 資格の種類 | 国家資格(施工管理技術検定) |
| 申込期間 | 2026年5月7日〜5月21日(新受検資格はインターネット申込のみ) |
| 試験日 | 第一次検定 2026年9月6日(日)/第二次検定 2026年12月6日(日) |
| 合格発表 | 第一次検定 2026年10月8日/第二次検定 2027年3月3日 |
| 受検手数料 | 第一次・第二次 各14,300円(非課税)。ネット申込は別に事務手数料250円 |
| 試験時間 | 第一次 午前2時間30分・午後2時間/第二次 2時間45分 |
| 出題形式 | 第一次:マークシート方式/第二次:記述式 |
| 出題範囲 | 第一次:電気通信工学等・施工管理法・法規/第二次:施工管理法 |
| 合格基準 | 第一次:全体の60%以上、かつ施工管理法(応用能力)の40%以上/第二次:60%以上 |
| 合格率 | 第一次 69.2%、第二次 36.3%(いずれも2025年度) |
| 試験地 | 第一次 12地区/第二次 10地区 |
| 称号 | 第一次合格で「1級電気通信工事施工管理技士補」、第二次合格で「1級電気通信工事施工管理技士」 |
出典:全国建設研修センター 1級電気通信工事施工管理技術検定、令和8年度 受検の手引、国土交通省 令和8年度 合格基準 (2026年9月30日確認) ※2026年度の第一次検定の結果は10月8日発表のため、合格率は2025年度までの数値です。受検前に必ず最新の受検の手引を確認してください。
受検条件は、第一次と第二次で大きく違う
2024年度から受検資格が見直され、第一次検定は年度末時点で19歳以上なら、学歴や実務経験を問わず受検できるようになりました。
一方、第二次検定には実務経験が必要です。主なルートは次のとおりです。
- 1級第一次検定の合格後、実務経験5年以上
- 1級第一次検定の合格後、特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
- 1級第一次検定の合格後、監理技術者補佐として実務経験1年以上
- 2級第二次検定の合格後、実務経験5年以上(特定実務経験1年以上を含めば3年以上)
特定実務経験とは、請負金額4,500万円以上の工事で、監理技術者・主任技術者の指導のもと、または自らその立場で施工管理を行った経験です。
注意したいのは、実務経験として数えられるのは電気通信工事の施工管理の経験だけという点です。受検の手引では、設計、保守、点検、維持メンテナンス、営業、事務などの業務は実務経験として認められないと書かれています。ネットワーク機器の保守や運用を長く続けてきた人は、その年数がそのまま受検資格にならない場合があります。
なお、2028年度までは改正前の受検資格でも受検できます(旧受検資格の人は書面申込)。
出典:国土交通省 技術検定制度の見直し、令和8年度 受検の手引
合格率は、第一次が年によって4〜7割、第二次が4割前後
| 年度 | 第一次 受検者数 | 第一次 合格率 | 第二次 受検者数 | 第二次 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年度 | 6,073人 | 51.2% | - | - |
| 2024年度 | 7,997人 | 40.5% | 4,650人 | 40.9% |
| 2025年度 | 8,616人 | 69.2% | 5,435人 | 36.3% |
※2023年度の第二次検定は、全国建設研修センターの合格者発表資料で受検者数・合格率を確認できなかったため空欄にしています。
第一次検定は年によって40%台から70%近くまで大きく動きます。一方、第二次検定は2年続けて4割前後で、同じ年の1級管工事の第二次検定(2025年度63.3%)と比べても、かなり低い水準です。第一次に合格したあとの記述式の対策に、しっかり時間を取る必要があります。
出典:全国建設研修センター 令和7年度 1級第一次検定の合格者の発表、令和7年度 1級第二次検定の合格者の発表
転職で1級電気通信工事施工管理技士が評価される理由
大きな現場に置く「監理技術者」になれる
建設業法では、工事の規模に応じて現場に技術者を置くことが決められています。元請として下請に出す金額の合計が5,000万円以上になる工事では、「監理技術者」を置かなければなりません。
1級電気通信工事施工管理技士は、国土交通省の一覧で、特定建設業の営業所技術者や監理技術者になり得る国家資格とされています。2級は一般建設業の営業所技術者や主任技術者までです。データセンターの通信設備、大型ビルの情報設備、官公庁の防災無線など、規模の大きな通信工事を元請で受ける会社ほど、1級を持つ技術者がいないと工事を受けられない場面が出てきます。
また、第一次検定に合格した「1級技士補」のうち主任技術者の資格がある人は、監理技術者補佐として現場に入れます。第二次検定の前でも、会社にとって配置の選択肢が増えるということです。
出典:国土交通省 技術者制度に関するよくある問合せ、国土交通省 営業所技術者等となり得る国家資格等一覧、国土交通省 技士補・監理技術者補佐について
求人では「必須」とする会社と「歓迎」とする会社がある
建設業界に特化した求人サイト「建設転職ナビ」で資格を「1級電気通信工事施工管理技士」に絞ると、374件の求人が表示されました(2026年9月30日時点。資格を活かせる求人として登録されたものの件数で、すべてが必須条件ではありません)。
実際の求人票を見ると、扱いは大きく2つに分かれます。
- 必須としている例
関電工の電気/電気通信工事施工管理職では、応募資格の必須欄に1級電気工事施工管理技士と1級電気通信工事施工管理技士が挙がっています。札幌の北第百通信電気も、1級電気通信工事施工管理技士を応募資格にしています。東京不動産管理の通信設備の更新工事の求人は、1級または2級を必須資格にしています。 - 歓迎としている例
日本電設工業のネットワークインフラの施工管理や、KDDIエンジニアリングのビル内通信設備の施工管理では、電気通信工事施工管理技士は歓迎資格です。KDDIエンジニアリングは「技士補含む」と書いており、第一次検定の合格から評価の対象にしています。
必須の求人は、監理技術者や現場代理人として配置することを前提にしていることが多く、1級を持つ施工管理経験者は、応募できる求人の幅そのものが広がります。
会社の評価点(経審)を上げる資格でもある
公共工事の入札に参加する建設会社は、経営事項審査(経審)で技術職員の数と保有資格を評価されます。施工管理技士の資格者は技術職員として評価の対象になり、第一次検定に合格した1級技士補も、監理技術者補佐になれば4点として評価されます。
1級の技術者は監理技術者の配置や、経営事項審査の技術職員評価に関わります。実際の入札評価や受注への影響は、会社の体制や工事の条件によって変わります。確認した求人には、資格取得時の祝い金を設ける例がありました。
1級電気通信工事施工管理技士が転職で有利にならないケース
ここまで読むと心強い資格に見えますが、有利にならないケースも正直にお伝えします。
(1)通信工事と関係のない仕事に転職する場合
評価されるのは、通信建設会社、電気設備工事会社、通信キャリアのグループ会社、ビル管理会社の工事部門などです。同じIT・ネットワークの仕事でも、ネットワークエンジニアやインフラの運用保守の求人では、この資格より実務のスキルやベンダー資格が見られることが多くなります。
(2)施工管理の実務経験がほとんどない場合
確認した求人には、資格とあわせて「通信工事の施工管理経験3年以上」「5年以上」といった経験を求めるものがありました。応募条件では、工程表を組み、協力会社を手配し、安全や品質を管理した経験も確認しましょう。
(3)第一次検定だけで止まっている場合
第一次検定の合格で名乗れるのは「1級電気通信工事施工管理技士補」です。技士補を歓迎条件に入れる求人もありますが、監理技術者として配置できるのは第二次検定まで合格した人です。「1級必須」の求人は、第二次検定の合格を前提にしていると考えておきましょう。
とはいえ、これは「取っても意味がない」という話ではありません。通信工事の経験とセットで見せれば、年収の高い求人に届く資格だということです。次の章で、タイプ別の活かし方を見ていきます。
【タイプ別】あなたの場合、1級電気通信工事施工管理技士は武器になる?
通信工事の施工管理経験者は、年収の高い求人に届く
もっとも有利になるのがこのタイプです。光ケーブルの敷設、基地局の建設、ビルのLANや放送設備の工事で現場を回してきた人が1級を持つと、「監理技術者として大きな現場を任せられる人」として見られます。
評価されやすいポイントは次のとおりです。
- 監理技術者や現場代理人として、元請の大型案件に配置できる
- 1級を必須とする求人に応募できる
- 入札での会社の評価(経審)を上げられる
たとえば関電工の通信設備工事の施工管理職は想定年収696万〜1,156万円、日本ディクスの大型商業施設・オフィスビルの弱電設備の施工管理職は730万〜1,000万円です。どちらも資格と施工管理経験を応募条件に含めています。
ただし、同じ「電気通信工事」でも、通信キャリアの屋外設備、ビルの弱電、データセンター、放送設備では仕事の中身がかなり違います。自分の経験がどの分野で一番高く評価されるかは、求人票だけでは見分けにくいものです。建設業界に強い転職エージェントなら、配置される現場の規模や、監理技術者として置かれるかどうかまで確認してから応募できます。
2級を持つ施工管理経験者は、1級で担当できる現場が広がる
2級電気通信工事施工管理技士を持っている人は、主任技術者として現場に立てます。1級を取ると、下請に出す金額が5,000万円以上の工事で監理技術者になれるので、担当できる現場の規模が一段上がります。
2級の第二次検定に合格していれば、合格後の実務経験5年(特定実務経験1年を含めば3年)で1級の第二次検定に進めます。また、第一次検定は19歳以上なら受けられるので、まず第一次に合格して技士補になり、監理技術者補佐として経験を積みながら第二次を目指す道もあります。
ネットワーク・弱電の経験はあるが施工管理が浅いなら、第一次検定の合格を足がかりにする
ネットワークの構築や弱電設備の設置に関わってきたものの、施工管理として現場をまとめた経験がまだ少ない人は、資格だけで経験者と同じ評価を得るのは難しいでしょう。
それでも、第一次検定に合格して技士補になれば、電気通信工学、施工管理法、法規の基礎を身につけたことを示せます。KDDIエンジニアリングのように技士補から歓迎する会社もあります。ネットワークの設計・構築の経験を必須条件の1つとして認める求人もあるので、自分の経験を「どの工事の、どの工程を担当したか」まで具体的に説明できるようにしておくことが大切です。
保守や運用の経験は第二次検定の実務経験に数えられない点にも注意が必要です。第二次検定まで進みたいなら、施工管理を担当できる職場を選ぶことが近道になります。
1級電気通信工事施工管理技士を活かせる仕事と年収の目安
| 仕事 | 主な内容 | 資格の効き方 | 年収の目安(求人記載) |
|---|---|---|---|
| 電気設備工事会社の通信設備の施工管理 | 屋外・屋内の通信設備の新設・改修工事の工程・安全・原価管理 | ◎ 応募資格の必須欄に1級電気通信工事が挙がる | 696万〜1,156万円(関電工・東京) |
| 通信インフラの施工管理 | モバイル通信設備、IPネットワーク、光ケーブルの施工管理 | ○ 歓迎資格。経験5年以上が必須 | 700万〜1,050万円(日本電設工業・東京) |
| ビルの弱電設備の施工管理 | 大型商業施設・オフィスビルの新築に伴う弱電設備の施工管理 | ◎ 電気通信または電気工事の施工管理技士(1級か2級)が必須 | 730万〜1,000万円(日本ディクス・東京) |
| ビル内通信設備の施工管理 | オフィスビル・データセンターのLAN、無線、監視カメラ、放送設備の施工管理 | ○ 歓迎資格(技士補も含む) | 531万〜773万円(KDDIエンジニアリング・東京) |
| ビル管理会社の設備更新工事 | オフィスビルの中央監視、入退室管理、監視カメラ、放送設備の更新工事 | ◎ 1級または2級が必須 | 480万〜720万円(東京不動産管理・東京) |
| 地域の通信工事会社の施工管理 | オフィスの電話交換機やネットワークシステムの工事 | ◎ 1級が応募資格 | 360万〜480万円(北第百通信電気・札幌) |
出典:関電工、日本電設工業、日本ディクス、KDDIエンジニアリング、東京不動産管理、北第百通信電気(いずれも建設転職ナビの求人票。2026年9月30日に掲載を確認) ※年収は求人票の想定年収で、経験・役職・勤務地によって変わります。
資格手当については、電気通信工事施工管理技士に限った手当額を明記した求人は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。関電工の「資格取得祝金(1万円〜数十万円)」や、東京不動産管理の「受験料の費用負担、取得後のお祝い金」のように、合格時の一時金や受験費用の補助として書かれる例が中心です。手当の有無や金額は、応募前に必ず確認しましょう。
あわせて取得すると強い資格
1級電気工事施工管理技士
通信設備の工事には、機器の電源に関わる電気工事を伴うものがあります。関電工の求人では、1級電気工事と1級電気通信工事の両方が応募資格の必須欄に挙がっています。両分野の経験と資格を持つ人は、応募先で求められる担当範囲を確認しましょう。
工事担任者(総合通信)
電話やインターネットの回線に端末設備をつなぐ工事を行う・監督するための国家資格です。施工管理技士が「現場全体の管理」の資格だとすれば、工事担任者は「回線接続の工事そのもの」の資格です。北第百通信電気の求人では工事担任者(AI・DD総合種)が資格手当(8,000円)の対象になっており、日本電設工業の求人でも歓迎資格に挙がっています。
第一級陸上特殊無線技士
携帯電話の基地局や業務用無線の設備を扱う現場では、無線設備を操作・調整するための無線従事者の資格が求められます。無線系の工事に関わる人が施工管理技士とあわせて持つと、基地局や防災無線の案件で担当できる範囲が広がります。日本電設工業の求人でも、陸上無線技術士・陸上特殊無線技士が歓迎資格に挙がっています。
1級電気通信工事施工管理技士に最短で合格するには
第一次検定は「選んで解く問題」と応用能力で差がつく
第一次検定は午前と午後に分かれたマークシート方式です。民間講習会のCIC日本建設情報センターの分析では、2025年度は午前が55問中33問、午後が35問中27問を選んで解答する形式でした。公式の受検の手引には出題数・解答数は書かれていないため、最新の問題構成は受検前に講習会などの情報で確かめておきましょう。
独学でつまずきやすいのは次の3点です。
- 電気通信工学の範囲が広い
伝送理論、光ファイバー、無線、ネットワーク、放送、電源まで幅があり、ふだんの仕事で触れない分野が必ず出てきます。2025年度は午前の電気通信工学・電気通信設備で「過去の出題とは違った切り口の問題」が出たと分析されています - 施工管理法(応用能力)に個別の合格ラインがある
全体で60%を取っても、応用能力の問題で40%に届かなければ不合格です。工程表や品質管理の図表を読み取る問題に慣れておく必要があります - 法規は建設業法だけでなく通信分野の法律も出る
建設業法や労働関係の法律に加えて、通信分野の法律も問われます(2025年度の第二次検定では有線電気通信法が出題されました)。仕事で条文に触れる機会が少ない分、数字や手続きを覚え直す必要があります
第二次検定は、自分の工事経験を書けるかが鍵
第二次検定は2時間45分の記述式です。CICの分析では、2025年度は6問すべてが必須で、施工経験記述(施工計画・品質管理)、語句や記号の説明、ネットワーク工程表の所要工期・フリーフロート、労働災害の防止対策、用語の技術的内容、建設業法・労働基準法・有線電気通信法が出題されました。
中心になるのが施工経験記述です。自分が担当した電気通信工事について、工事の概要と、出題されたテーマ(2025年度は施工計画と品質管理)で何が課題になり、どう対応したかを書きます。2025年度は、それまでの「結果」ではなく実施した対策の「評価」を書かせる形に変わったと分析されています。本番で初めて書こうとすると、工事名や数量を思い出すだけで時間が足りなくなります。担当した工事を1〜2件選び、工事の規模や使った機器、協力会社の数まで事前に整理しておきましょう。
第二次検定の合格率は2年続けて4割前後です。書いた答案を上司や先輩に読んでもらい、読み手に伝わるかを確かめると効果的です。
直前期は頻出論点を○×で素早く確認する
試験前の1〜2か月は、新しい知識を増やすより「よく出るところを確実に取る」ことに集中するのが効率的です。
- 過去問で繰り返し出ている論点を優先する
- 電気通信工学は、計算問題と用語問題を分けて、落とせない基本問題を確実にする
- 応用能力の問題は、工程表や管理図を読み取る練習を本番の時間内で行う
- 法規は数字(届出の期限、距離、規模の基準)を○×で素早く判断できるかを確認し、迷う論点だけを深掘りする
直前対策ノートの「出るとこだけ○×300問」は、第一次検定の範囲を15章に分け、全問に答えと根拠の法令・資料をまとめた教材です。問題サンプルも公開されているので、自分のレベルに合うか確かめてから使えます。
1級電気通信工事施工管理技士を活かして転職を成功させる進め方
資格が評価される求人を探す
求人検索では「1級電気通信工事施工管理技士」だけでなく、「電気通信工事 施工管理」「弱電 施工管理」「基地局 施工管理」「監理技術者 電気通信」などの言葉でも探してみましょう。資格名が書かれていなくても、通信設備の施工管理経験者を探している求人は多くあります。
求人票では、資格が「必須」か「歓迎」か、監理技術者や現場代理人として配置される前提かを確認しましょう。想定年収は資格以外の経験や役割によっても変わるため、個別の求人条件を比べてください。
職務経歴書で資格と経験をつなげる
「1級電気通信工事施工管理技士 取得」と書くだけでは伝わりません。企業が知りたいのは、どんな工事を、どの規模で、どの立場で管理したかです。
たとえば、「延床3万㎡のオフィスビル新築工事で、LAN・無線LAN・監視カメラ設備の施工管理を担当。協力会社3社・最大15名の作業員を手配し、ゼネコンの工程に合わせて配線・機器設置の工程表を作成した」のように、工事の種類、規模、人数、自分の役割を数字で書きましょう。
転職エージェントを味方につける
ここまでのステップを1人で進めるのは、現場を抱えながらだとかなり大変です。そして何より、1級電気通信工事施工管理技士を持っている人ほど、転職エージェントを使う価値があります。
理由は、同じ「電気通信工事」でも、キャリア設備・ビルの弱電・データセンター・放送では求められる経験がまったく違い、求人票だけではどこで一番高く評価されるかが分かりにくいからです。
転職エージェントを使うメリットは?
求人探しから応募、企業とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。
年収や資格手当の条件を相談できる
「監理技術者として配置されるなら、年収はどこまで上がるのか」「資格手当や合格時の祝い金はあるのか」と、応募者が自分から切り出すのは気が引けるものです。エージェントは企業との間に入り、あなたの代わりに条件を交渉してくれます。
「1級を持ち、データセンターの通信設備工事で現場代理人を務めた」という強みを、企業が評価しやすい形で伝えてくれるので、同じ経歴でも提示される年収が変わることがあります。
希望に合う求人を紹介してもらえる
「屋外の線路工事から、ビル内の設備工事に移りたい」「出張の多い基地局工事から、転勤のない会社に移りたい」「年収は今より上げたい」。希望を伝えるだけで、条件に合う求人を選んで紹介してくれます。一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあり、自分で探すだけでは出会えない選択肢が増えます。
入社前に職場の実情を確認できる
1人で同時に何件の現場を持つのか、夜間工事や休日の切り替え工事はどれくらいあるのか、元請と下請のどちらの立場の仕事が多いのか。入社してから「思っていたのと違った」とならないよう、応募前に確認できます。
書類や面接の対策をしてもらえる
通信工事の経験を職務経歴書にどう書けば伝わるか、面接で工事の規模や自分の役割をどう説明すればいいかを、業界を知る担当者がアドバイスしてくれます。
面接の日程調整を任せられる
面接の日程調整や企業とのやり取りを代わりにしてくれるので、現場を続けながらでもスムーズに転職活動ができます。
さらに、これらはすべて無料です。エージェントは採用が決まったときに企業から報酬を受け取る仕組みなので、求職者がお金を払うことはありません。
こんな人は、まず相談だけでもしてみてください
- 1級を取ったのに、今の会社では役割も年収も変わらない
- 監理技術者として、もっと大きな現場を任されたい
- 出張や夜間工事が多く、働き方を見直したい
- キャリア設備、ビル、データセンターなど、自分の経験がどこで一番評価されるか知りたい
- 転職するかはまだ決めていないが、自分の市場価値を知りたい
1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの経験と資格ならどれくらいの年収の求人があるのか質問し、答えてもらうだけでも価値があります。
どの転職エージェントが自分に合う?
| 転職エージェント | タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 建設転職ナビ(公式サイト・新しいタブで開きます) | 特化型(建設・施工管理) | 1級電気通信工事施工管理技士で求人を絞り込める。電気設備会社や通信工事会社の施工管理求人を扱う | 通信工事の施工管理経験を活かして条件を上げたい人 |
| リクルートエージェント(公式サイト・新しいタブで開きます) | 総合型 | 求人数が多く、通信キャリアのグループ会社、設備会社、メーカーまで幅広く比較できる | 施工管理以外の職種も含めて選択肢を見たい人 |
迷ったら、建設業界の特化型と総合型を1社ずつ、2社に登録するのがおすすめです。紹介される求人を比べることで、自分の市場価値がより正確にわかります。
よくある質問
- 1級と2級の電気通信工事施工管理技士は何が違いますか?
いちばん大きな違いは、現場で担える役割です。1級は下請に出す金額の合計が5,000万円以上の工事で必要な「監理技術者」になれますが、2級は「主任技術者」までです。第二次検定に進むための実務経験の年数も、1級の方が長く求められます。
- 実務経験がなくても受検できますか?
第一次検定は、年度末時点で19歳以上なら実務経験がなくても受検できます。第二次検定は、1級第一次検定の合格後に実務経験5年以上(特定実務経験を含めば3年以上)などが必要です。設計・保守・点検・営業の経験は実務経験に数えられないので、受検の手引で確認しましょう。
- 1級電気通信工事施工管理技士補とは何ですか?
第一次検定に合格した人の称号です。主任技術者の資格を持つ技士補は、監理技術者補佐として現場に入れます。求人でも「技士補含む」として歓迎する例がありますが、「1級必須」の求人は第二次検定まで合格していることを前提にしていると考えておきましょう。
- 資格手当はいくらくらいですか?
電気通信工事施工管理技士に限った手当額を明記した求人は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。合格時の祝い金や受験費用の補助として書かれる例が多く、金額や対象は会社によって異なります。応募前に確認しましょう。
- 独学で合格できますか?
第一次検定は、過去問を中心にした独学でも合格は可能です。範囲が広いので、頻出論点に絞り、応用能力の問題に慣れておくのが近道です。直前期の総仕上げには直前ノートもご活用ください。第二次検定は施工経験記述があるため、書いた答案を上司や経験者に読んでもらうと効果的です。
まとめ:あなたの次の一手
1級電気通信工事施工管理技士は、通信工事の施工管理経験がある人にとって、監理技術者として大きな現場を任せられることを示せる資格です。関電工や北第百通信電気のように1級を応募資格にする会社もあり、経験と組み合わせれば応募できる求人も年収の上限も広がります。
一方で、業務独占資格ではないため、資格単体で採用が決まるわけではありません。第二次検定の合格率は4割前後と低めなので、取得を目指すなら第一次に合格した時点で施工経験記述の準備を始め、現場の経験を積みながら進めることが大切です。
参考
- 1級電気通信工事施工管理技術検定|全国建設研修センター
- 令和8年度 1級電気通信工事施工管理技術検定 受検の手引|全国建設研修センター
- 令和8年度 施工管理技術検定の合格基準|国土交通省
- 技術検定制度の見直し(受検資格の変更)|国土交通省
- 電気通信工事施工管理技術検定の新設について|国土交通省
- 令和7年度 1級第一次検定の合格者の発表|全国建設研修センター
- 令和7年度 1級第二次検定の合格者の発表|全国建設研修センター
- 技術者制度に関するよくある問合せ|国土交通省
- 営業所技術者等となり得る国家資格等一覧|国土交通省
- 技術職員数(Z1)の評価|国土交通省 関東地方整備局
- 1級電気通信工事施工管理技士 検定問題と総評|CIC日本建設情報センター