【2026年最新版】ケアマネジャーは転職に有利?求人での評価と活かせる人・活かせない人

「ケアマネジャーの資格を取れば、介護の現場から転職できるのかな」 「実務研修まで受けて登録しても、給料が上がらなかったらどうしよう」

そう迷っていませんか?

結論を先に書くと、ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護福祉士や看護師などとして現場経験を積んだ人が、ケアプランを作る相談職へ移るための資格です。ケアマネジャーとしての求人では資格が応募条件になっているため、取得して登録まで済ませれば、応募できる仕事そのものが増えます。

一方で、介護・医療の業界の外へ転職する場合や、資格を持っていても登録と証の交付をしていない場合は、評価につながりにくい資格です。試験に合格しただけではケアマネジャーとして働けず、実務研修の修了と都道府県への登録が必要になるからです。

この記事では、厚生労働省と都道府県の公表情報、実際の求人の募集条件をもとに、ケアマネジャーが転職でどう評価されるのかを解説します。

結論:ケアマネジャーは転職に有利?

結論は「介護・医療の経験と組み合わせると有利。ケアマネジャーとして働くなら必須」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。

あなたの状況 転職での有利さ 次の一手
介護福祉士・看護師などの実務経験あり
+
ケアマネジャー登録済み
◎ 居宅・施設・地域包括支援センターのケアマネジャー求人に応募できる 担当件数や手当の条件を比べて応募先を選ぶ
法定資格での実務経験が5年以上・900日以上
+
ケアマネジャー未取得
○ 受験資格を満たしていれば、次の試験から挑戦できる 次回試験に向けて勉強を始める
実務経験が受験資格に届いていない
または
介護・医療の経験なし
△ まだ受験できない 今の資格での実務経験を積むか、介護福祉士などの基礎資格を目指す

ケアマネジャーの試験は、決められた国家資格などに基づく仕事や相談援助の仕事の経験がないと受けられません。そのため「未経験者が資格だけ取って転職する」という形はとれない資格です。詳しくは次の章で解説します。

ケアマネジャーとは?1分でわかる基本情報

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護保険法にもとづいて都道府県に登録される資格です。要介護認定を受けた人とその家族から話を聞き、どの介護サービスをどれだけ使うかをまとめた「ケアプラン」を作り、サービス事業所との調整や、毎月の訪問による状況確認(モニタリング)を行います。

ケアマネジャーになるまでの流れは、次の3段階です。

  • 試験に合格する
    都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する
  • 実務研修を修了する
    合格者が受ける87時間の実務研修を修了する
  • 登録し、介護支援専門員証の交付を受ける
    都道府県に登録し、介護支援専門員証の交付を受けて初めてケアマネジャーとして働ける

試験の正式名に「実務研修受講試験」とあるとおり、この試験は「実務研修を受ける資格」を得るための試験です。合格の通知だけで仕事を始めることはできません。

2026年度(令和8年度・第29回)試験の概要

項目 内容
実施 各都道府県(試験問題と合格基準は全国共通)
資格の位置づけ 介護保険法にもとづき都道府県に登録する資格
申込期間 都道府県ごとに異なる(例:東京都は2026年6月1日〜6月30日、福岡県は6月4日〜7月3日。いずれも受付終了)
試験日 2026年10月11日(日)午前10時開始
合格発表 2026年11月24日(火)予定(東京都・福岡県)
受験手数料 都道府県ごとに異なる(例:東京都12,400円、神奈川県13,400円、福岡県9,700円)
出題形式 五肢複択・マークシート方式、60問・120分
出題数の内訳 介護支援分野25問、保健医療福祉サービス分野35問
合格基準 2分野それぞれで基準点以上(正答率70%を基準に難易度で補正)
合格率 25.6%(2025年度・第28回、受験者50,601人)
合格後 実務研修(87時間)を修了し、都道府県に登録して介護支援専門員証の交付を受ける

出典:東京都福祉保健財団 ケアマネジャー専用サイト、福岡県、神奈川県、厚生労働省 第28回試験の実施状況 (2026年10月1日確認) ※受験地は、受験資格の対象となる仕事に就いている人は勤務地、就いていない人は住所地の都道府県です。申込前に、受験する都道府県の受験要項を確認してください。

2027年度(第30回)試験の日程と申込期間は、2026年10月1日時点で公表されていません。

受験には「法定資格」か「相談援助業務」での実務経験が必要

2026年度の試験を受けられるのは、次のAまたはBの仕事に従事した期間が通算5年以上、かつ従事した日数が900日以上ある人です(AとBを合算することもできます)。

  • A:法定資格にもとづく仕事
    医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士を含む)、精神保健福祉士
  • B:相談援助業務
    介護老人福祉施設などの生活相談員、介護老人保健施設の支援相談員、障害者総合支援法の相談支援専門員、生活困窮者自立支援法の主任相談支援員として従事した期間

ここで注意したいのが、Aの資格で受験する場合、実務経験は資格の登録日以降しか数えられない点です。たとえば介護福祉士として受験するなら、介護福祉士に登録する前の介護職としての経験は算入されません。また、資格を持っていても、教育・研究・営業・事務など、利用者に直接援助をしない仕事の期間は対象外です。

介護職員初任者研修や実務者研修だけで介護の仕事をしてきた期間は、受験資格の実務経験になりません。この場合は、まず介護福祉士の資格を取り、登録後に5年の実務経験を積むルートになります。

出典:東京都福祉保健財団 受験資格、福岡県 令和8年度試験

受験資格の見直しは2026年度試験には適用されていない

厚生労働省の社会保障審議会介護保険部会(2025年10月27日)では、受験資格の実務経験を5年から3年に見直すこと、診療放射線技師・臨床検査技師・臨床工学技士・救急救命士・公認心理師を対象の資格に加えることが検討の方向性として示されました。

ただし、2026年度(第29回)試験の受験要項は、各都道府県とも従来どおり「通算5年以上かつ900日以上」です。見直しがどの年度の試験から適用されるかは、2026年10月1日時点で公式に公表されていません。

出典:厚生労働省 社会保障審議会介護保険部会(第127回)資料2

2025年度の合格率は25.6%

年度 受験者数 合格者数 合格率
2021年度(第24回) 54,290人 12,662人 23.3%
2022年度(第25回) 54,406人 10,328人 19.0%
2023年度(第26回) 56,494人 11,844人 21.0%
2024年度(第27回) 53,699人 17,228人 32.1%
2025年度(第28回) 50,601人 12,961人 25.6%

出典:厚生労働省 第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について

受験者は全員、5年以上の実務経験を持つ人です。それでも合格率は2割前後から3割程度で、年度による上下もあります。2025年度の合格者を資格別に見ると、介護福祉士が64.1%、看護師・准看護師が16.2%、社会福祉士が6.6%を占めています。

転職でケアマネジャーが評価される理由

ケアマネジャーの求人は、資格が応募条件になっている

居宅介護支援事業所でケアプランを作る仕事は、介護支援専門員証を持つ人が担う仕事です。そのため、ケアマネジャーの求人では「介護支援専門員」が応募資格として書かれています。

たとえば、愛知県江南市の社会福祉法人の居宅介護支援事業所の求人では、応募資格が「介護支援専門員 有資格者」です。東京都目黒区の株式会社やさしい手の居宅介護支援事業所の求人も、応募資格は「介護支援専門員」で、「実務経験のない方でも大丈夫です」と書かれています。

つまり、資格を取って登録すれば、ケアマネジャーとしての実務経験がなくても応募できる求人があるということです。介護職から相談職へ移るときの入口になる資格だといえます。

資格手当の対象になる求人がある

ケアマネジャーの資格を、資格手当の対象にしている求人があります。実際の募集条件の例は次のとおりです。

求人 勤務先の種類 資格手当(介護支援専門員) 月給の記載
社会福祉法人サンビジョン フラワーコート江南(愛知県江南市) 居宅介護支援事業所 10,000円 234,500円〜327,000円(資格手当・処遇改善手当を含む)
株式会社やさしい手 学芸大学居宅介護支援事業所(東京都目黒区) 居宅介護支援事業所 10,000円(主任介護支援専門員は20,000円) 287,000円〜365,000円

出典:サンビジョン 中途採用情報(フラワーコート江南)、やさしい手 求人情報(学芸大学居宅介護支援事業所)(2026年10月1日確認)

やさしい手の求人では、介護支援専門員の手当とは別に、介護福祉士や社会福祉士の資格手当も上位3資格まで支給するとしています。基礎資格とケアマネジャーの手当が両方付く場合があるので、手当の数え方は会社ごとに確認しましょう。

現場で積んだ知識を、ケアプランの仕事に移せる

ケアマネジャーの仕事は、利用者の体の状態、病気、家族の事情、使える介護サービスを組み合わせて、暮らし方を一緒に考えることです。介護福祉士なら日常の介助から見える生活の課題を、看護師なら病気や服薬の管理を、社会福祉士なら制度や相談援助の視点を、そのままケアプランづくりに使えます。

試験の出題範囲も、介護保険制度とケアマネジメントの「介護支援分野」と、医療と福祉サービスの「保健医療福祉サービス分野」に分かれています。現場の経験が長い人ほど、試験で学ぶ制度の知識と、実際の利用者の姿を結びつけやすいのがこの資格の特徴です。

ケアマネジャーが転職で有利にならないケース

ここまで読むと心強い資格に見えますが、有利にならないケースも正直にお伝えします。

(1)介護・医療の業界の外へ転職する場合

ケアマネジャーの資格が直接評価されるのは、居宅介護支援事業所、介護施設、地域包括支援センターなど、介護保険の仕事をする職場です。一般企業の事務職や営業職に応募する場合、資格名だけで評価が上がることは期待しにくいでしょう。介護業界の外を考えるなら、「利用者や家族、複数の事業所の間で調整してきた経験」を職務経歴として伝えるほうが通じます。

(2)合格しただけで、実務研修・登録が済んでいない場合

試験に合格しても、実務研修を修了して登録し、介護支援専門員証の交付を受けるまでは、ケアマネジャーとして働けません。山形県の案内では、実務研修の修了後3か月以内に登録を申請しないと登録できなくなること、証の交付申請は登録後5年以内に行うことが示されています。合格したら、受講地の都道府県の案内に沿って研修と登録まで進めましょう。

(3)月給だけを今の介護職と比べる場合

ケアマネジャーの求人は日勤が中心です。夜勤のある介護職から移る場合、夜勤手当がなくなる分、月給の総額が思ったほど上がらないことがあります。基本給、資格手当、処遇改善手当、件数に応じた手当など、内訳まで比べて判断しましょう。

とはいえ、これは「取っても意味がない」という話ではありません。介護・医療の現場経験を、相談職としての仕事に変えるための資格だということです。次の章で、タイプ別の活かし方を見ていきます。

【タイプ別】あなたの場合、ケアマネジャーは武器になる?

介護福祉士の経験者は、夜勤のない相談職へ移る入口になる

2025年度の合格者の6割以上が介護福祉士です。介護現場で利用者の生活を直接見てきた経験は、ケアプランで「どんな支援があれば自宅で暮らし続けられるか」を考えるときの土台になります。

ケアマネジャーとして働き始めると、仕事の中心は介助から、利用者・家族との面談、サービス事業所との連絡、書類の作成と給付管理に移ります。紹介した求人でも、仕事内容は「契約・アセスメント」「ケアプラン原案作成」「担当者会議開催」「毎月訪問しモニタリング」「給付管理・請求業務」と書かれています。

体力面の負担や夜勤から離れたい人には向いていますが、職場によって担当件数や、土日・夜間の連絡体制は大きく違います。

ケアマネジャーの求人は、居宅・施設・地域包括支援センターと種類が多く、担当件数や緊急時の連絡体制は求人票だけでは分かりにくいものです。介護業界に強い転職エージェントなら、応募前に職場の体制まで確認できます。

看護師・リハビリ職の経験者は、医療に強いケアマネジャーとして働ける

看護師、理学療法士、作業療法士なども、資格の登録後に5年以上・900日以上の実務経験があれば受験できます。医療の知識があるケアマネジャーは、退院後の生活の準備や、医療機関との連絡が多い利用者を担当するときに力を発揮できます。

ただし、ケアマネジャーとしての給与が、今の看護師やリハビリ職の給与より高いとは限りません。紹介した求人でも、看護師の資格手当(20,000円)が介護支援専門員の手当(10,000円)より高く設定されている例があります。収入を上げるためより、働き方や仕事の中身を変えるために取る資格として考えると判断しやすいでしょう。

受験資格に届いていない人は、今の資格での実務経験を積む

介護職の経験はあっても、介護福祉士の登録から5年たっていない人や、初任者研修・実務者研修だけで働いている人は、まだ受験できません。

この場合は、まず介護福祉士の資格を取ること、登録後の実務経験を5年以上・900日以上積むことが先になります。受験資格の見直しが検討されていますが、適用時期は公表されていないため、今の基準で何年後に受験できるかを数えておきましょう。勤務先に実務経験証明書を書いてもらう必要があるので、転職する場合も在籍期間と仕事内容の記録を残しておくと安心です。

ケアマネジャーを活かせる仕事と年収の目安

仕事 主な内容 資格の効き方 給与の記載例(求人)
居宅介護支援事業所のケアマネジャー 在宅の利用者のケアプラン作成、事業所との調整、毎月の訪問、給付管理 ◎ 応募資格として必須 月給234,500円〜327,000円(愛知県江南市)、月給287,000円〜365,000円(東京都目黒区)
介護老人保健施設などの施設ケアマネジャー 入所者のケアプラン作成、モニタリング、事業所との連絡調整 ◎ 応募資格として必須 月給236,000円+手当(愛知県春日井市)
地域包括支援センターの職員 高齢者や家族の相談、介護予防のケアプラン作成 ○ 介護支援専門員が応募条件の求人がある 月給234,500円〜327,000円(岐阜県各務原市)
主任ケアマネジャー 事業所の管理、ほかのケアマネジャーへの助言・指導 ◎ ケアマネジャーとしての実務経験と研修修了が前提 主任介護支援専門員の手当20,000円の例(東京都目黒区)

出典:サンビジョン(フラワーコート江南)、サンビジョン(グレイスフル春日井 老健棟)、サンビジョン(ジョイフル各務原)、やさしい手(学芸大学居宅介護支援事業所)(2026年10月1日確認)

給与は勤務地、経験、手当の付き方で大きく変わります。やさしい手の求人では、39歳・介護支援専門員と介護福祉士と社会福祉士を持つ人の給与例として、月額365,000円・年収約490万円(賞与2.5か月分の前年実績を含む)が示されています。これは住宅手当・家族手当・エリア手当などを含んだ例です。

あわせて取得すると強い資格

主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)

ケアマネジャーとして経験を積んだ人が、研修を修了してなる上位の資格です。研修を受けるには、原則として専任のケアマネジャーとして通算5年(60か月)以上の実務経験が必要です。居宅介護支援事業所の管理者や、地域包括支援センターの主任ケアマネジャーの仕事につながり、資格手当が上乗せされる求人もあります。

社会福祉士

地域包括支援センターでは、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーがそろって相談を受けます。介護福祉士からケアマネジャーになった人が社会福祉士を取ると、介護保険以外の制度(生活保護、障害福祉、成年後見など)につなぐ相談にも強くなります。資格手当を上位3資格まで支給する求人では、手当の面でも組み合わせが生きます。

介護福祉士

看護師やリハビリ職からケアマネジャーになった人には、介護の現場の知識を補う資格になります。ただし受験には介護の実務経験などが必要なので、今の職場で介護の仕事に関わる人に向いています。

ケアマネジャー試験に合格するには

五肢複択と分野別の基準点に慣れる

ケアマネジャー試験は、5つの選択肢から正しいものを2つまたは3つ選ぶ「五肢複択」です。正しい肢を1つ選び落としても、誤った肢を1つ多く選んでも、その問題は得点になりません。60問を120分で解くので、1問あたりの時間は平均2分です。

さらに、介護支援分野と保健医療福祉サービス分野のそれぞれで基準点を超える必要があります。2025年度の基準点は、介護支援分野が25問中18点、保健医療福祉サービス分野が35問中25点でした。片方の分野で高得点を取っても、もう片方が基準に届かなければ不合格です。

独学でつまずきやすいのは次の2点です。

  • 期間・日数・主体を取り違える
    要介護認定の手続きの期限、市町村と都道府県の役割の違いなど、似た数字や主体が多く、1つの肢を取り違えると問題全体を落とす
  • 自分の専門外の分野で点が伸びない
    介護福祉士は医療の問題、看護師は介護保険制度やケアマネジメントの問題で点を落としやすい

論点の確認から本番形式の練習へ進める

勉強は、次の順で進めると時間を無駄にしにくくなります。

  • テキストで介護保険制度の全体像(保険者、被保険者、要介護認定、サービスの種類)を押さえる
  • 1つの記述を○か×かで判断する問題で、数字や主体のあいまいな論点を洗い出す
  • 本番と同じ60問を120分で解き、分野ごとに採点して、どちらの分野で落としているかを確かめる

試験の問題・正答・合格基準は、東京都福祉局などの都道府県のサイトで過去の年度分が公開されています。本番形式の練習には、まず公開された過去問を使いましょう。

○×形式の問題集は論点を一巡するため、本番形式の問題集は五肢複択の判断と時間配分を確かめるために使うと、それぞれの役割がはっきりします。直前ノートでは、両方の形式を用意しています。

合格後の実務研修の費用にも備える

合格したあとの実務研修には受講料がかかります。たとえば山形県の2026年度の実務研修は受講料47,000円(テキスト代等は別)で、15日間と実習おおむね3日間です。受講料の一部が「特定一般教育訓練給付」の対象になる場合があるので、受講前に住所地を管轄するハローワークで要件を確認しましょう。

ケアマネジャーを活かして転職を成功させる進め方

働きたい職場の種類を決めて求人を探す

ケアマネジャーの求人は、居宅介護支援事業所、介護施設(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設など)、地域包括支援センターに分かれます。在宅の利用者を訪問するか、施設の入所者を担当するかで、移動の多さや仕事の進め方が変わります。

求人を探すときは、「居宅介護支援」「施設ケアマネ」「地域包括支援センター」などの言葉で絞り込み、担当件数、緊急連絡の当番、土日の出勤、研修費用の負担(更新研修を勤務扱いにする職場もあります)まで確認しましょう。

職務経歴書で現場経験とケアマネジャーの仕事をつなげる

「介護支援専門員 登録」と書くだけでは伝わりません。たとえば介護福祉士なら「利用者の状態の変化を記録し、サービス担当者会議で家族やケアマネジャーに報告してきた」、看護師なら「退院前に医療機関と在宅サービスの調整に関わった」など、ケアプランの仕事につながる場面を具体的に書きましょう。ケアマネジャーとしての経験がある人は、担当件数や、関わった事業所・医療機関との連携の例を書くと伝わります。

転職エージェントを味方につける

ここまでのステップを1人で進めるのは、仕事をしながらだとかなり大変です。そして何より、ケアマネジャーとして初めて働く人ほど、転職エージェントを使う価値があります。

理由はシンプルで、ケアマネジャーの働きやすさは、担当件数・緊急時の体制・先輩の支援といった、求人票に書かれにくい条件で大きく変わるからです。

転職エージェントを使うメリットは?

求人探しから応募、職場とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。

給与や資格手当の条件を相談できる

「資格手当は基礎資格と両方付くのか」「件数に応じた手当はあるのか」と、応募者が自分から何度も確認するのは気が引けるものです。エージェントは職場との間に入り、条件の確認や交渉をしてくれます。

「介護福祉士として10年、ケアマネジャーの資格を取ったばかり」という経歴でも、現場経験をどう評価してもらえるかを職場に伝えてくれるので、提示される条件が変わることがあります。

希望に合う求人を紹介してもらえる

「居宅で在宅の利用者を担当したい」「施設ケアマネで移動を減らしたい」「土日は休みたい」。希望を伝えるだけで、条件に合う求人を選んで紹介してくれます。一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあります。

入社前に職場の実情を確認できる

1人あたりの担当件数、緊急用の携帯電話を誰が持つのか、新人ケアマネジャーに先輩が同行してくれるのか。入職してから「思っていたのと違った」とならないよう、応募前に確認できます。

書類や面接の対策をしてもらえる

現場経験をケアマネジャーの仕事にどうつなげて書くか、面接で利用者や家族との関わりをどう伝えるかを、介護業界を知る担当者がアドバイスしてくれます。

面接の日程調整を任せられる

面接の日程調整や職場とのやり取りを代わりにしてくれるので、シフト勤務を続けながらでも転職活動を進められます。

さらに、これらはすべて無料です。エージェントは採用が決まったときに職場から報酬を受け取る仕組みなので、求職者がお金を払うことはありません。

こんな人は、まず相談だけでもしてみてください

  • ケアマネジャーに登録したが、今の職場ではケアマネジャーとして働けない
  • 夜勤のない働き方に変えたい
  • 今の担当件数が多すぎて、1人ずつ丁寧に関われていない
  • 居宅と施設のどちらが自分に合うか分からない
  • 転職するかはまだ決めていないが、自分の経験でどれくらいの条件の求人があるか知りたい

1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの基礎資格と経験年数なら、どの地域でどれくらいの給与の求人があるのか質問し、答えてもらうだけでも価値があります。

どの転職エージェントが自分に合う?

転職エージェント タイプ 特徴 向いている人
レバウェル介護(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(介護) 介護業界専門のアドバイザーが、施設取材をもとに職場の様子を伝える 担当件数や職場の雰囲気まで確かめてから応募したい人
マイナビ介護職(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(介護) ケアマネジャー・主任ケアマネジャーの求人を扱い、条件交渉や書類添削に対応 主任ケアマネジャーや管理者の求人も含めて比べたい人
リクルートエージェント(公式サイト・新しいタブで開きます) 総合型 業界を問わず求人が多く、福祉・介護の職種でも探せる 介護関連企業など、事業所以外の仕事も比べたい人

迷ったら、介護の特化型と総合型を1社ずつ、2社に登録するのがおすすめです。紹介される求人を比べることで、自分の経験がどう評価されるかがより正確にわかります。

よくある質問

介護職員初任者研修や実務者研修の経験だけで受験できますか?

受験できません。受験資格の対象は、介護福祉士・看護師などの法定資格にもとづく仕事か、生活相談員・支援相談員などの相談援助業務の経験です。法定資格で受験する場合は、資格の登録日以降に通算5年以上・900日以上の実務経験が必要です。

受験資格は実務経験3年に短くなりますか?

厚生労働省の審議会で、実務経験を3年に見直す方向や対象資格の追加が示されていますが、どの年度の試験から適用されるかは2026年10月1日時点で公表されていません。2026年度の試験は従来どおり5年以上・900日以上が条件です。

試験に合格すれば、すぐにケアマネジャーとして働けますか?

働けません。合格後に87時間の実務研修を修了し、都道府県に登録して介護支援専門員証の交付を受ける必要があります。実務研修の時期は都道府県によって異なり、合格した年度の冬から翌春にかけて行う例があります。

資格の更新は必要ですか?

現在は介護支援専門員証の有効期間が5年で、更新には更新研修の修了が必要です。2026年に成立した社会福祉法等の一部を改正する法律(令和8年法律第51号)で、研修受講を要件とした更新の仕組みは廃止されることになりました。施行日は「法律の公布後1年6月以内に政令で定める日」とされ、定期的な研修の受講は引き続き求められます。

独学で合格できますか?

過去の試験問題・正答・合格基準は都道府県のサイトで公開されているため、独学でも合格は可能です。五肢複択に慣れることと、2分野それぞれで基準点を超えることを意識して対策しましょう。直前期の仕上げには直前ノートもご活用ください。

まとめ:あなたの次の一手

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護・医療の現場経験がある人が、ケアプランを作る相談職へ移るための資格です。ケアマネジャーの求人では応募資格になっているため、取得と登録まで済ませれば、選べる仕事が増えます。一方で、受験には法定資格や相談援助業務での5年以上の経験が必要で、合格後も実務研修と登録が欠かせません。

あなたの状況に合わせて、次の一手を選んでください。

参考

執筆・編集

資格転職ノート編集部企画・執筆・更新

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