ジェロントロジー検定試験は転職に有利?求人での扱いと、高齢者向けの仕事での活かし方

「ジェロントロジー検定を取ったら、金融や介護の仕事への転職で有利になるのかな」
「名前は聞いたことがあるけれど、どんな試験で、何を勉強すればいいのか分からない」

そう迷っていませんか?

結論を先に書くと、ジェロントロジー検定試験®は、資格そのものが転職の決め手になる資格ではありません。求人サイトで資格名を検索しても、この検定を応募条件や歓迎資格にした求人は見つかりませんでした。

一方で、金融・住宅・介護など、高齢のお客様や利用者と接する仕事をしている人が、高齢者の健康・社会保障・認知症の知識を一通りそろえるには向いた試験です。受験資格はなく、出題範囲は公式テキスト1冊なので、仕事をしながら独学で受けられます。

この記事では、主催する日本応用老年学会の公式情報と、高齢者向けサービスの実際の求人をもとに、取る価値がある人、勉強の進め方、取ったあとの使い方を解説します。

結論:ジェロントロジー検定試験は転職に有利?

結論は「資格だけでは転職で有利にならない。高齢者と接する仕事の経験や専門資格に、高齢社会の知識を足す資格」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。

あなたの状況 転職での有利さ 次の一手
金融・住宅・介護など、高齢者と接する仕事の経験あり
+
資格あり
○ 高齢のお客様や利用者への説明に、知識の裏づけがあると示せる 資格名より、高齢者への対応で何を変えたかを応募書類に書く
高齢者と接する仕事の経験あり
+
資格なし
△ 評価は経験で決まる。知識を整理し直したいなら受ける価値がある 会場試験とCBTのどちらで受けるかを選ぶ
高齢者と接する仕事の経験なし
+
資格あり(または取得予定)
△ 関心の深さは伝わるが、採用の決め手にはならない 応募したい求人が実際に求めている資格を先に確認する

資格名を応募条件にした求人を確認できなかったため、「取れば応募できる求人が増える」資格ではありません。いまの仕事で高齢の方と話す機会が多い人が、知識を体系的に整える目的で受けると、費用に見合う使い方ができます。

ジェロントロジー検定試験とは?1分でわかる基本情報

ジェロントロジー検定試験は、一般社団法人日本応用老年学会が主催する民間の検定試験です。ジェロントロジー(老年学)は、高齢社会を医療・介護・社会保障・生活・ビジネスなど幅広い面から理解する学問で、協会は検定を、高齢社会を幅広く理解するための知識を身につける試験と位置づけています。東京都健康長寿医療センター、東京商工会議所、桜美林大学、大阪大学が協力しています。

試験の概要

項目 内容
主催 一般社団法人日本応用老年学会
資格の種類 日本応用老年学会が認定する民間資格(業務独占ではない)
受験資格 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし
出題形式 四肢択一式50問、試験時間90分
合格基準 50問(100点満点)中35問(70点)以上の正解
出題範囲 公式テキスト『すぐわかる!ジェロントロジー ―高齢社会の基礎知識―<改訂版>』から出題
受験方法 会場受験(東京・大阪、年2回)/LECの対策講座とセットのCBT試験(全国のテストセンター)/団体受験(10名以上)
受験料 会場受験4,950円(税込)、団体受験は1人4,455円、LECの対策講座とCBT試験のセットは19,950円(税込)
直近の会場試験 第24回:2026年10月31日(土)、東京・大阪。申込は2026年9月29日に締め切り済み
その次の会場試験 日程は未発表(2026年10月3日時点)。公式サイトの「試験日が決まりました」のお知らせで確認できる
結果の通知 会場受験は成績票を郵送(第24回は11月下旬に発送予定)。CBT試験は試験後すぐに確認できる
合格で得られる称号 「ジェロントロジー・コンシェルジュ®」として日本応用老年学会が認定
合格率 公式サイトに掲載なし

出典:ジェロントロジー検定試験 試験概要、試験案内・申し込み、個人受験について、会場受験について、団体受験について、新公式テキスト、LEC 対策講座 (2026年10月3日確認) ※受験前に必ず協会の最新の案内を確認してください。会場試験は、受験の有無にかかわらず次回への振替ができず、試験の延期・中止を除いて受験料も返金されません。

受験方法は、会場試験と全国のCBT試験の2つ

会場試験は、年2回、春(3月頃)と秋(10月頃)に東京と大阪で開かれます。受験料は4,950円で、いちばん安く受けられる方法です。ただし、日程は協会が決めるため、申込期間を過ぎると次の回まで待つことになります。

2025年11月からは、LEC(東京リーガルマインド)の「ジェロントロジー検定試験対策講座 CBT試験セット」を受講する方法が加わりました。全国のテストセンターを予約して受けられるため、試験日に合わせる必要がありません。LECの案内では、講座の動画をすべて見終えてから申請する決まりで、受講期限は2027年4月30日までです。CBT試験の受験がセットになった講座なので、受講料を含む分、会場試験より費用は高くなります。

会社や学校で10名以上集まれば、団体受験で自分たちの施設を使って受けることもできます。社内研修として全員で受ける場合は、この方法が使えます。

合格すると「ジェロントロジー・コンシェルジュ®」に認定される

合格者には、日本応用老年学会から「ジェロントロジー・コンシェルジュ®」の認定が与えられます。協会は、高齢社会に役立つ情報を提供できる人材として認められる、という位置づけで案内しています。

さらに上に「ジェロントロジー・マイスター®」があります。これは試験ではなく認定・登録の制度で、ジェロントロジー検定に合格し、かつ次のいずれかに当てはまる人が申請できます。

  • 介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、訪問介護員、管理栄養士など、高齢社会に役立つ国家資格・公的資格を持っている
  • 高齢社会に役立つ分野で修士以上、またはそれと同等の専門知識がある
  • 福祉住環境コーディネーター検定、ファイナンシャル・プランニング技能検定、サービス介助士、認知症介助士、シニアライフアドバイザーなど、協会が認定対象としている民間資格を持っている

認定・登録料は5,000円で、認定カード(携帯用)が発行されます。協会は、たとえばFPなら「シニアに特化したFP」として専門性を高められる、と説明しています。

なお、「認定ジェロントロジスト」という名前の資格は、日本応用老年学会の公式サイトでは確認できませんでした。協会は「ジェロントロジー・コンシェルジュ」「ジェロントロジー・マイスター」を登録商標とし、「類似の資格名・登録名と当会は一切関係ありません」と案内しています。金融機関の窓口向けにある「銀行ジェロントロジスト」は、別の団体が実施する別の試験です(後の章で説明します)。

出典:特長とメリット(ジェロントロジー・マイスターの認定・登録)、合格者の資格名称変更のご案内(2026年10月3日確認)

合格率は公表されていない

公式サイトの試験概要・試験案内には、受験者数・合格者数・合格率の掲載がありません。そのため、この記事でも合格率は書きません。目安になるのは合格基準で、50問中35問、つまり7割です。出題範囲が公式テキスト1冊に決まっているため、範囲を一通り終えれば7割に届くかどうかを自分で確かめやすい試験です。

求人でジェロントロジー検定試験はどう扱われているか

資格名を条件にした求人は確認できなかった

2026年10月3日に、求人検索サイトの求人ボックスで次のキーワードを検索しました。

検索したキーワード 該当した求人
ジェロントロジー検定 0件
ジェロントロジー・コンシェルジュ 0件
ジェロントロジー 1件(補聴器販売の会社の営業職。会社の紹介文にこの言葉が出てくるだけで、資格は応募条件に書かれていない)
ジェロントロジスト 1件(金融機関の営業職。後の章で説明する「銀行ジェロントロジスト」の記載)

出典:求人ボックスの検索結果(2026年10月3日確認。件数は検索時点のもの)

求人票に資格名を書かない会社もあるため、「見つからない」ことは「評価する会社がない」ことの証明ではありません。ただ、応募条件・歓迎資格・資格手当のどれにも書かれた求人が確認できない以上、この資格を持っているだけで書類選考が有利になる、とは言えません。

高齢者向けサービスの求人で、資格として名前が挙がっているもの

では、金融・住宅・介護の求人では、どんな資格が実際に書かれているのでしょうか。高齢のお客様や利用者と接する仕事の求人を、求人ボックスで3件確認しました。

分野 会社・職種 仕事の内容 求人に書かれた資格の扱い 給与の記載
金融 京都信用金庫(京都市)総合職・営業 資産形成の提案、創業支援、事業承継、ビジネスマッチング 資格の指定はなく「金融業界経験者歓迎」。取得できる検定の例に「銀行ジェロントロジスト」やAFP・CFPが挙がる 月給27万〜55万円(想定年収400万〜900万円。900万円は月給55万円+賞与で、管理職以上を想定)
住宅 プロテクトカインドホーム(神奈川県海老名市)住宅のリフォームアドバイザー 住宅リフォームの提案、工事スケジュールの管理、インテリアコーディネート 未経験OK。福祉住環境コーディネーター、増改築相談員、インテリアコーディネーター、二級建築士などの有資格者は「即戦力」 月給25万〜35万円+インセンティブ
介護 クリエイティブオフィス(東京都小平市)福祉用具専門相談員 利用者宅を訪問して福祉用具を選び、納品・説明する。必要に応じて住宅改修を提案する 歓迎要件に「福祉住環境コーディネーター検定2級以上」。資格手当は福祉用具専門相談員2,000円、福祉住環境コーディネーター2級以上3,000円、二級建築士5,000円 月給24万8,000円〜35万8,000円(固定残業手当33,000〜48,000円・20時間相当を含む)

出典:求人ボックスの各求人ページ(京都信用金庫、プロテクトカインドホーム、クリエイティブオフィス)。2026年10月3日確認。給与は会社・勤務地・経験で変わり、資格の有無で決まるものではありません。

この3件から読み取れるのは、高齢者向けの現場で資格として名前が挙がるのは、高齢者の住まいや用具、金融取引のように、仕事の中身に直結する資格だということです。ジェロントロジー検定は、高齢社会の全体像(健康・社会保障・認知症・住まい・金融)を広く学ぶ試験なので、こうした専門資格の「上に載せる知識」として使うのが現実的です。協会も、これまでの専門知識に老年学を上乗せして、シニアに特化した専門家になる、という考え方を示しています。

ジェロントロジー検定試験が役に立つ場面と、立ちにくい場面

金融・保険の窓口や営業は、高齢のお客様への説明の土台になる

公式テキストの改訂版では、「終活と終末期の備え」「金融老年学の世界」「高齢者の運転」「住まいと住まい方」といったテーマが加わりました。年金や相続の相談に来た高齢のお客様に、体や認知機能の変化、介護予防や社会保障の仕組みを踏まえて提案するときに、使える知識です。

ただし、金融機関での取引の実務(認知機能が落ちてきたお客様との取引の進め方など)まで学ぶなら、次の章で紹介する「銀行ジェロントロジスト」のほうが仕事に近い内容です。ジェロントロジー検定は、その前提になる高齢社会の基礎を広く学ぶ位置づけです。

介護・福祉用具・住宅の仕事は、現場の資格に知識を足す

福祉用具専門相談員やリフォームアドバイザーのように、利用者の家を訪ねる仕事では、福祉住環境コーディネーターのような資格が求人で名前を挙げられています。そのうえでジェロントロジー検定を取ると、「なぜこの手すりが必要なのか」を、高齢期の体の変化や介護予防の考え方から説明できるようになります。

介護福祉士などの国家資格を持っている人は、ジェロントロジー・マイスターの申請条件を満たせます。

シニア向けの営業・企画は、お客様の暮らし全体を知る材料になる

シニア向けの商品やサービスを扱う営業・企画の仕事では、お客様の健康、人付き合い、お金、住まいがどうつながっているかを知っているかどうかで、提案の質が変わります。団体受験の制度があるため、会社が社員にまとめて受けさせる使い方もあります。

高齢者向けの仕事の経験がない人は、学んだ内容と応募先の仕事の接点を示す

経験がない状態で資格だけを持っていても、応募先に「この人は何ができるのか」は伝わりません。確認した3件のうち2件は未経験を歓迎しており、書かれていたのは意欲や人柄を見る姿勢です。学んだ内容のうち、応募先の仕事のどの場面で使えるかを、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

あわせて取得すると強い資格

銀行ジェロントロジスト

一般社団法人金融財政事情研究会が実施する「金融業務3級 シニア対応銀行実務コース(認知症対応)」の合格者が名乗れる資格です。ジェロントロジーの基礎をもとに、認知機能や体の機能が落ちてきた高齢のお客様と取引するときの実務対応力を確かめます。対象は金融機関の窓口・渉外担当者やシニア向けビジネスの関係者で、受験資格はありません。

四答択一50問を100分で解き、100点満点で60点以上が合格です。受験手数料は5,500円(税込)で、通年実施のCBT方式のため、試験日に縛られません。金融機関で働く、または目指す人には、ジェロントロジー検定より求人の記載に近い資格です。

出典:金融業務3級 シニア対応銀行実務コース(認知症対応)|金融財政事情研究会(2026年10月3日確認)

福祉住環境コーディネーター検定

高齢者や障害のある方の住まいを、安全で暮らしやすくするための知識を学ぶ検定です。先ほどの求人では、リフォームの求人で有資格者を「即戦力」とし、福祉用具の求人で歓迎要件・資格手当の対象にしていました。ジェロントロジー・マイスターの認定対象にも入っています。

ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP)

年金、保険、相続など、お金の面から高齢期の暮らしを支える資格です。協会は、FPがジェロントロジーを学ぶと「シニアに特化したFP」になれると説明しています。確認した金融機関の求人でも、AFP・CFPは取得を支援する資格として挙がっていました。

介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門員などの国家資格

すでに持っている人は、ジェロントロジー検定に合格すればマイスターの認定を申請できます。現場で培った専門性を、高齢社会の全体像とあわせて示す形になります。

ジェロントロジー検定試験に合格するための勉強法

公式テキスト1冊を、6つの分野まんべんなく仕上げる

出題範囲は、公式テキスト『すぐわかる!ジェロントロジー ―高齢社会の基礎知識―<改訂版>』(B5判・124頁・1,650円税込)です。テキストは次の6つのテーマで構成されています。

テーマ 学ぶ内容
これからの高齢社会 高齢化の現状と、これからの社会の姿
高齢期の健康 高齢期の心と体の変化
高齢期の社会交流 高齢期の人間関係や地域とのつながり
老化予防・介護予防 老化や介護を防ぐための考え方
高齢期の安心・安全と社会保障 暮らしを支える社会保障の仕組み
認知症高齢者にやさしい地域づくり 認知症の方を地域で支える考え方

出典:新公式テキスト|日本応用老年学会(2026年10月3日確認)。改訂版では「終活と終末期の備え」「金融老年学の世界」「高齢者と地域環境」「住まいと住まい方」「高齢者の運転」が追加されています。

合格基準は7割で、分野ごとの出題数は公式に公表されていません。1つの分野を捨てて合格を狙う進め方は取りにくく、6つをまんべんなく仕上げるのが基本です。

独学でつまずきやすいのは、次の2点です。

  • 似た制度や、対象年齢・金額などの数字が混ざる
    社会保障や介護予防の分野では、似た名前の制度や、対象となる年齢が出てくる。通読するだけでは区別があいまいなまま残るので、表にまとめ直して覚える
  • 90分で50問を解く時間配分に慣れていない
    1問あたり約1.8分で解く計算になる。テキストを読み込んでも、時間を計って解いたことがないと、見直しの余裕がなくなる

直前期は○×で知識を確かめ、模試で時間配分を仕上げる

テキストを1周したら、知識の確認と通し練習に分けて進めましょう。

  • ○×形式で、テキストの重要な論点を短い時間で何度も確認する
  • 迷った論点だけテキストに戻って理由を確認する
  • 50問を90分で通して解き、35問以上取れるかを確かめる
  • 間違えた問題は、正解の理由だけでなく、誤りの選択肢がなぜ誤りかまで説明できるようにする

直前ノートでは、同じ試験について、知識の確認用と通し練習用の教材を出しています。

\目的に合う教材を選べる/

目的に合う教材(noteのページ)

直前ノートは、noteで公開している教材です。どちらも、noteのページで無料サンプルを2問見られます。

  • 出るとこだけ○×300問:公式テキストの6つのテーマに合わせて、○×形式で300問(高齢社会45問、高齢期の健康65問、社会交流35問、介護予防60問、社会保障60問、認知症対応地域づくり35問)。迷いやすい制度・数字・対象年齢を見分ける知識の確認に使う
  • 全6分野 実戦模試3回分(50問×3回・全150問):本番と同じ四肢択一式50問の模試。90分で解いて35問以上取れるかを確認し、各問の解答では誤りの選択肢ごとに理由を確認できる。時間配分と苦手分野の洗い出しに使う

テキストで学んだ直後は○×で知識を確認し、試験の1〜2週間前に模試を通しで解く、という順番がおすすめです。

ジェロントロジー検定試験を仕事と転職に活かす進め方

資格名と認定名を正式な形で書く

履歴書の資格欄には、「ジェロントロジー検定試験® 合格(ジェロントロジー・コンシェルジュ®認定)」のように、検定名と認定名を書きます。主催が日本応用老年学会であることも添えると、民間の検定であることが採用担当者に正確に伝わります。「認定ジェロントロジスト」のように、公式にない名前を書くのは避けましょう。

マイスターの条件を満たすなら、認定・登録を申請する

介護福祉士・社会福祉士・FPなど、協会が認めている資格を持っているなら、ジェロントロジー・マイスターの申請ができます(認定・登録料5,000円)。「専門資格+高齢社会の知識」という組み合わせを、1つの名前で示せます。条件に当てはまるかは、協会の認定・登録の案内で確認してください。

職務経歴書には、資格名より「高齢のお客様・利用者への対応で変えたこと」を書く

資格欄に書くだけでは、何ができるのかは伝わりません。仕事の欄に、学んだ知識をどう使ったかを具体的に書きましょう。

  • 「高齢のお客様の来店が多い窓口で、体や認知機能の変化を踏まえ、説明の順番と資料の文字の大きさを見直した」
  • 「福祉用具の提案で、利用者の生活の変化を踏まえた使い方を、家族にも説明した」

数字は自分の実績に合わせて書きます。

求人を探すときは、資格名ではなく、仕事の内容の言葉で探すと見つかります。「高齢者」「シニア」「終活」「福祉用具」「リフォーム」などのキーワードで検索し、応募条件に書かれている資格と自分の資格・経験が合うかを確かめましょう。ジェロントロジー検定が資格手当の対象になるかどうかは、求人票には書かれていないことがほとんどなので、応募前に会社へ確認するのが確実です。

よくある質問

ジェロントロジー検定は意味ない資格ですか?

資格名を応募条件や資格手当にした求人は確認できなかったため、取るだけで転職が有利になる資格ではありません。一方で、高齢者と接する仕事をしている人が、健康・社会保障・認知症・住まい・金融の知識をまとめて学べる点には意味があります。専門資格や実務経験とセットで使う資格です。

「認定ジェロントロジスト」になれますか?

日本応用老年学会の公式サイトで、その名前の資格は確認できませんでした。検定に合格すると「ジェロントロジー・コンシェルジュ®」に認定され、専門資格を持つ人は申請して「ジェロントロジー・マイスター®」になれます。金融機関向けの「銀行ジェロントロジスト」は、金融財政事情研究会が実施する別の試験です。

合格率はどれくらいですか?

公式サイトに合格率の掲載はなく、わかりません。合格基準は50問中35問以上(70点)です。出題範囲が公式テキスト1冊なので、模試で7割に届くかを確かめながら進めましょう。

次の試験はいつですか?

第24回の会場試験は2026年10月31日(土)で、申込はすでに締め切られています。その次の会場試験の日程は、2026年10月3日時点で公式サイトに載っていません。待たずに受けたい場合は、LECの対策講座とセットのCBT試験なら、全国のテストセンターを予約して受けられます。

独学で合格できますか?

受験資格がなく、出題範囲も公式テキスト1冊に決まっているため、独学で受けることはできます。ただし、合格率が公表されていないので、難しさは模試で自分の得点を測って判断してください。直前期の仕上げには直前ノートもご活用ください。

銀行ジェロントロジストとは何が違いますか?

主催団体も内容も別です。ジェロントロジー検定は日本応用老年学会が実施し、高齢社会の全体像を学びます。銀行ジェロントロジストは金融財政事情研究会が実施し、高齢のお客様との銀行取引の実務対応を確かめます。金融機関で働く人は、仕事に近い銀行ジェロントロジストを先に検討するのが自然です。

まとめ:あなたの次の一手

ジェロントロジー検定試験は、資格名で転職が有利になる資格ではなく、高齢者と接する仕事に、高齢社会の全体像という土台を加える資格です。求人が実際に挙げているのは、福祉住環境コーディネーターや銀行ジェロントロジストなど、仕事の中身に直結する資格でした。

高齢者と接する仕事をしていて知識を整理したい人は、受験資格がないこの試験を、まず公式テキスト1冊から始めましょう。応募書類では、資格名より、学んだ知識でお客様や利用者への対応をどう変えたかを書くと伝わります。

参考

執筆・編集

資格転職ノート編集部企画・執筆・更新

企画から執筆・更新まで一人で行っています。