IFRS Certificate試験は転職に有利?求人での評価と活かせる人・活かせない人

「IFRS Certificate試験に合格すれば、経理の転職で評価されるのかな」 「受験料も安くないのに、求人に資格名が出てこなかったらどうしよう」

そう迷っていませんか?

結論を先に書くと、IFRS Certificate試験は、連結決算や海外子会社の経理など、IFRSを使う仕事の経験がある人が、その知識を日本語で証明する資格です。IFRSを使う会社の求人では、基準を理解している人だと示す材料になります。

一方で、資格名を応募条件に書く求人は少なく、実際の求人で問われるのはIFRSを使った決算の経験です。受験条件がなく誰でも受けられる試験なので、合格しただけで実務経験の代わりにはなりません。

この記事では、試験を運営する公式サイトの公表データと、実際の求人の募集条件をもとに、IFRS Certificate試験が転職でどう評価されるのかを解説します。

結論:IFRS Certificate試験は転職に有利?

結論は**「IFRSを使う仕事の経験と組み合わせると有利、資格単体では弱い」**です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。

あなたの状況 転職での有利さ 次の一手
経理・連結決算などの実務経験あり
+
合格済み
○ IFRSの基準を理解している人として、経験を説明しやすくなる IFRSを使う業務を任せてもらえる求人を探す
経理・連結決算などの実務経験あり
+
未取得
○ 実務で触れた基準を、体系的な知識で裏づけられる 次回の申込時期に合わせて受験日を決める
経理の実務経験なし
+
合格済み(または取得予定)
△ 学ぶ意欲の証明にはなるが、経験を求める求人が多い 簿記2級と合わせて、経験を問わない経理・会計の求人から探す

学歴も実務経験も問われない試験なので、「受けやすい」反面、合格しただけで実務経験の代わりになる資格ではありません。

IFRS Certificate試験とは?1分でわかる基本情報

IFRS Certificate試験は、英国の勅許会計士協会ICAEW(イングランド・ウェールズ勅許会計士協会)が、IFRS(国際会計基準)の知識と理解力を測るために運営している試験です。日本では2009年12月から日本語試験として実施されています。2026年6月に「IFRS検定」から名称が変わり、運営側は試験形式・難易度・受験料は変わらないと案内しています。日本国内の運営は、ICAEWから委託を受けた株式会社アビタスが担当しており、位置づけは民間資格です。

日本で受けられる形式は、自宅オンラインの日本語試験

日本語試験は、自宅のパソコンで受けるオンライン試験です。公表されている結果では、2022年6月の第46回までは東京・大阪の会場で、2022年11月の第47回からはオンライン受験になっています。

英語で受けたい人向けには、ICAEWの英語版もあります。日本の試験事務局は日本語試験だけを受け付けているため、英語版はICAEWのプログラムから別に申し込みます。形式・問題数・合格基準は日本語試験と同じです。

試験の概要

項目 内容
主催 ICAEW(日本語試験の運営はアビタス)
資格の種類 民間資格
受験条件 学歴・実務経験の条件なし
出題形式 選択式60問・120分(自宅オンライン・日本語)
合格基準 正答率60%
受験料 82,500円(税込)
実施回 年3回(2月・6月・10月。日程が変わることがある)
直近の実施回 第59回 2026年10月4日(日)10:00〜12:00(申込は2026年9月3日まで)
次回 2027年2月上旬の予定。申込は2026年11月以降
結果の通知 試験終了直後にメールで届く。合格者にはCertificateが添付される
合格率 71.95%(第58回・2026年6月7日実施)
更新 公式サイトに更新や有効期限の記載は見当たらない

出典:IFRS Certificate試験制度について、受験案内、お知らせ、受験結果、よくある質問(以上IFRS Certificate試験事務局)、ICAEWの学習・試験プログラムFAQ (2026年10月1日確認) ※受験前に必ず公式サイトの最新の受験案内を確認してください。

申込は公式サイトでのクレジットカード決済のみです。申込期間が終わると、理由を問わずキャンセルできません。アビタスの対策講座を申し込むと、受験1回分が付きます。

出題範囲は、概念フレームワークとIAS・IFRSの39基準

出題されるのは、財務報告に関する概念フレームワークと、公式が挙げる24のIAS(国際会計基準)・15のIFRS(国際財務報告基準)です。財務諸表の表示、有形固定資産、金融商品、収益、リース、企業結合、連結、公正価値測定、保険契約などが並びます。新しい基準は、原則として発効日の翌年1月1日から出題範囲に加わります。

合格率は64.9〜80.4%で推移している

回 実施日 合格率 全受験者の平均点 最高点
第58回 2026年6月7日 71.95% 70.17点 95点
第57回 2026年2月1日 78.81% 69.67点 97点
第56回 2025年10月5日 76.32% 68.8点 90点
第55回 2025年6月1日 80.4% 69.5点 90点
第54回 2025年2月2日 64.9% 62.1点 83点
第53回 2024年10月6日 70.7% 65.7点 88点

出典:受験結果|IFRS Certificate試験事務局(2026年10月1日確認)

数字だけを見ると合格しやすい試験に見えます。ただし、公式の説明では、受験者の中心は経理・財務・内部監査部門の実務担当者や監査法人で働く人など、IFRSに関わる実務家です。経験者が多く受ける試験での合格率だと考えてください。

転職でIFRS Certificate試験が評価される理由

求人では、資格名よりIFRSを使った決算の経験が条件になる

求人ボックスで「IFRS検定」を検索すると401件がヒットします(2026年10月1日時点。旧名称で検索した件数です)。上位23件を開いたところ、本文にIFRSの語があった求人は22件でしたが、「IFRS検定」という資格名を応募条件に挙げていたのは1件だけでした。ほかの多くは、仕事内容や歓迎条件にIFRSでの決算作業を書いたものです。

  • デクセリアルズ(電子部品メーカー・栃木)の財務・経理
    単体決算は日本基準、連結決算はIFRSのため、「連結決算に向けたIFRS調整」と「IFRSによる有価証券報告書の作成」が仕事に入っています。必須は日商簿記2級以上と経理の実務経験で、歓迎条件に「国際財務報告基準(IFRS)の知見」があります
  • 双信電機(長野)の経理
    仕事内容に「親会社向けIFRS連結資料の作成業務」があります。必須は経理の実務経験3年以上と日商簿記3級以上です
  • ケップル(ファンド経理・東京)
    歓迎条件に「会計士、USCPA、日商簿記1~2級、IFRS検定など、会計分野における有資格者」とあります。必須は、事業会社の財務経理、会計事務所、監査法人などでの実務経験5年以上です

名古屋の東芝シュネデール・インバータの経理求人も、尚可条件に「IFRS・USGAAP知識」と「日商簿記1級・USCPA・CPA等」を並べるだけで、IFRSの証明に特定の資格を指定してはいません。IFRS Certificate試験は「持っていないと応募できない資格」ではなく、IFRSを使う仕事の経験を後押しする材料として扱われています。アビタスのサイトに載る、出光興産の経理・財務部門の合格者も、この検定について「直接的な評価につながるわけではありませんが、一定の知識を持っている証明になります」と話しています。

出典:デクセリアルズ 財務・経理担当(求人ボックス)、双信電機 経理(リクルートエージェント)、ケップル ファンド経理(求人ボックス)、東芝シュネデール・インバータ 経理(リクルートエージェント)、IFRS Certificate試験合格のメリット|アビタス (2026年10月1日確認)

資格手当は、IFRS Certificate試験を対象にした例を確認できなかった

今回調べた求人と企業の採用情報では、IFRS Certificate試験(旧IFRS検定)を資格手当や合格報奨金の対象にしている例は確認できませんでした。受験料82,500円は、自分で負担する前提で考えるのが安全です。勤務先に受験費用の補助や報奨金の制度があるかは、受験を申し込む前に人事へ聞いておきましょう。

IFRS Certificate試験が転職で有利にならないケース

ここまで読むと使える資格に見えますが、有利にならないケースも正直にお伝えします。

(1)IFRSを使わない会社や仕事に移る場合

評価されるのは、IFRSで決算を組んでいる会社、IFRSへの移行を進めている会社、海外子会社の管理や監査・コンサルでIFRSを扱う仕事に限られます。求人の仕事内容にIFRSが出てこない会社では、評価の対象になりにくいでしょう。

(2)資格だけで経理の実務経験がない場合

先ほど見た求人は、経理の実務経験を3年、5年、7年以上と求めていました。経験を問わない例は、簿記2級を必須にしたビジネストラストの会計コンサルタント(大阪)です。IFRS Certificate試験だけで経理の求人に入るのは難しいと考えておきましょう。

(3)英語での実務が中心の仕事に移る場合

日本語で受けられるので、英語力がなくても知識は証明できます。ただ、東芝シュネデール・インバータの経理求人はビジネスレベルの英語力を必須にしています。海外拠点との会議が多い仕事では、語学力が別に見られます。

(4)名刺に書きたい場合

公式の説明では、IFRS Certificate試験の合格は履歴書には書けますが、資格ではないため名刺には記載できません。

出典:よくある質問|IFRS Certificate試験事務局、ビジネストラスト 会計コンサルタント(求人ボックス)(2026年10月1日確認)

とはいえ、これは「取っても意味がない」という話ではありません。IFRSを使う仕事の経験とセットで見せれば、基準を体系的に理解している根拠になる資格です。次の章で、タイプ別の使い方を見ていきます。

【タイプ別】あなたの場合、IFRS Certificate試験は武器になる?

連結決算・経理の経験者は、IFRSの根拠を説明できる人として見せられる

もっとも使いやすいのがこのタイプです。連結パッケージを集めてIFRSへ調整する、監査法人の質問に答える、といった仕事をしている人が、基準の考え方を体系的に学んだと示せます。

アビタスのサイトに載る上場企業の経理担当の合格者は、以前は前任者の資料の数字を入れ替えるだけだったが、学んでからは自分が作った資料の誤りに自分で気づくようになったと話しています。

資格が活きる場面は次の通りです。

  • 日本基準とIFRSの違いを、基準の考え方で説明できる
  • 子会社や監査法人とのやり取りで、基準に沿って判断できる
  • 新しい基準が出たときに、自社への影響を自分で整理できる

一方で、今の会社がIFRSを使っていなければ、資格を活かす場面がありません。IFRSを使う会社かどうかは求人票の書き方だけでは見分けにくいため、経理・管理部門の求人に詳しい担当者に聞くのが早道です。

経理未経験で簿記2級まである人は、経験を問わない求人に「IFRSを学んでいる」を足す

ここで分けて考えたいのは、経理の実務経験がないことと、IFRSを使う業務の経験がないことの違いです。前の章で見たとおり、IFRSを使う経理の求人の多くは、経理の実務経験を必須にしています。経理未経験の人にとって、IFRS Certificate試験の合格は学ぶ意欲を示す材料にはなりますが、経理の実務経験の代わりにはなりません。

経験を問わない例として挙げたビジネストラストの会計コンサルタントも、簿記2級を必須にしていました。まず簿記2級を固め、そのうえでIFRSを学んでいることを面接で具体的に話せる状態にしましょう。

出典:ビジネストラスト 会計コンサルタント(求人ボックス)(2026年10月10日確認)

監査法人・コンサル・金融など会計の周辺で働く人は、IFRS案件に関わる範囲を広げる材料にする

JACリクルートメントによると、監査法人・会計事務所、コンサルティングファーム・財務アドバイザリーでは、IFRSの導入支援、会計監査、M&Aに伴う会計統合の支援などの形でIFRSの知識が使われます。ファンド経理のケップルが歓迎条件にIFRS検定を挙げているように、金融の周辺にも使える職場があります。

経理以外の部署の人は、今の職場でIFRSに詳しい人になる材料にする

アビタスは、IFRSコンソーシアムの調べとして、システム部門や内部統制部門の受験者も多いとしています。経理と関係のない部署の合格者が、IFRSと日本基準の違いの勉強会を頼まれるようになった例もあります。転職というより、社内でIFRSの窓口になり、経理・財務部門への異動を狙う使い方が現実的です。

IFRS Certificate試験を活かせる仕事と年収の目安

仕事 主な内容 資格の効き方 年収の目安(求人表示)
製造業の経理(東芝シュネデール・インバータ、名古屋) 月次・四半期・年次決算、グローバルレポーティング ○ IFRS知識は尚可。必須は実務7年以上と英語力 850万〜1,050万円(月給56万〜65万円、賞与実績4か月分、残業手当は別途)
メーカーの財務・経理(デクセリアルズ、栃木) 連結決算に向けたIFRS調整、IFRSの有価証券報告書作成 ○ IFRSの知見は歓迎。必須は簿記2級以上と経理実務 500万〜900万円
経理(双信電機、長野) 親会社向けIFRS連結資料の作成 ○ 業務に直結。必須は実務3年以上と簿記3級以上 427万〜542万円(月給26万8,000円〜33万9,500円、残業手当は別途)
ファンド経理(ケップル、東京) ファンドの決算書作成、監査対応 ○ IFRS検定は歓迎資格の一つ。必須は実務5年以上 500万〜800万円
会計コンサルタント(ビジネストラスト、大阪) 連結会計システムの導入、IFRS任意適用の支援 ○ 業務に直結。簿記2級が必須で未経験可 484万〜680万円(想定月給28万5,000円〜40万円)

出典:上記の各求人ページ(東芝シュネデール・インバータ、デクセリアルズ、双信電機、ケップル、ビジネストラスト)の記載(2026年10月1日確認)。年収は会社・勤務地・経験で大きく変わり、残業代の扱いは求人ごとに異なります。

上の求人の年収は、資格を持つ人の平均年収や、資格取得による増額を示すものではありません。上の求人を見るかぎり、年収の幅を左右しているのは、資格名よりも、求められる経験年数や英語力、役職の条件です。実際の給与は求人ごとに確認してください。

あわせて取得すると強い資格

日商簿記2級(できれば1級)

デクセリアルズ、ビジネストラスト、東芝シュネデール・インバータの求人は、いずれも簿記2級(相当)を必須にしています。アビタスによると、日本の簿記は仕訳と勘定で日々の取引を積み上げる学び方で、IFRSは財務諸表を読む側の視点から基準を理解する学び方です。簿記で決算の土台を作り、IFRSで基準の考え方を足すと、連結決算の仕事を説明しやすくなります。

USCPA(米国公認会計士)

ケップルは歓迎条件に会計士・USCPAを、東芝シュネデール・インバータは尚可条件にUSCPAを挙げています。アビタスは、IFRS対応が急務の実務家はIFRSを先に、キャリアチェンジやキャリアアップを目指すならUSCPAが向いているとしています。USCPAは監査・税法・ITまで試験範囲に含むためです。

公認会計士

公認会計士は、IFRSの知識だけでなく、会計・監査の専門性そのものを示す資格です。

出典:IFRS Certificate試験についてのよくある質問|アビタス、IFRS Certificate試験合格のメリット|アビタス(2026年10月1日確認)

IFRS Certificate試験に最短で合格するには

運営側の目安は、簿記2級の人で150〜200時間

アビタスは、簿記2級を持つ人が150〜200時間、およそ3か月で合格レベルに達すると案内しています。簿記2級がない人でも、難問や奇問は出ないため、テキストを理解して問題演習を繰り返せば合格を目指せるとしています。独学が不安なら、受験1回分が付くアビタスの対策講座もあります。

公式の例題で、事例を読んで基準に当てはめる形式に慣れる

公式サイトの例題ページでは、4択の例題を解けます。たとえば、新しく取得した原子力関連設備について、設備代金5,000CU、輸送費200CU、法律上必要な解体コストの現在価値400CUが示され、IAS第16号に従った当初の取得原価を答える問題があります。解体コストの現在価値も取得原価に含めるため、答えは5,600CUです。

初めてIFRSを適用する会社の例題では、最初のIFRS財務諸表の期末が20×5年3月31日で、比較情報が1年分あるとき、IFRS移行日は20×3年4月1日です。最初の報告期間の期首(20×4年4月1日)と取り違えやすい問題です。このように、事例を読んで、基準の定めを正確に当てはめる問題が出ます。

つまずきやすいのは次の3点

  • 範囲が広い
    39基準すべてを同じ深さで勉強すると時間が足りなくなります
  • 似た基準の取扱いを取り違える
    認識する時点や測定の方法など、基準ごとの違いを入れ替えた選択肢が並びます
  • 時間配分
    120分で60問なので、1問平均2分です。計算には、関数機能のない電卓を使います

出典:IFRS Certificate試験例題、受験案内、よくあるご質問|アビタス(2026年10月1日確認)

直前期は○×で全範囲を回し、迷った基準だけ事例で解き直す

試験前の1〜2か月は、新しい知識を増やすより、基準ごとの定義・認識の時点・測定の違いを素早く確認する時間にしましょう。○×なら1問10秒ほどで判断でき、迷った論点に印を付けて2周目に絞れます。本試験は4択で、事例を読んで答える問題が出るため、印を付けた基準は公式の例題などで、事例の形に直して解き直してください。

noteのページでは、IAS・IFRSの各基準と概念フレームワークを10章・300問の○×にまとめた問題集を案内しています(全91ページ)。解答編には全問に正解とポイント、参照した基準名と項番号が付き、無料サンプルも2問読めます。

IFRS Certificate試験を活かして転職を成功させる進め方

IFRSを使う求人を探す

求人検索では「IFRS検定」だけでなく、「IFRS」「連結決算」「IFRS調整」「国際会計基準」「海外子会社 経理」でも探しましょう。資格名が書かれていなくても、IFRSを使う仕事の求人は多くあります。

職務経歴書で資格と経験をつなげる

資格欄には「IFRS Certificate試験(旧IFRS検定)合格」と書けます。そのうえで、「連結パッケージの収集とIFRS調整仕訳の作成を担当し、監査法人からの質問に基準の項番号を挙げて回答した」のように、基準を使った場面を具体的に書きましょう。合格の記載だけでは、どこまで実務で使えるのかが伝わりません。

転職エージェントを味方につける

ここまでのステップを1人で進めるのは、仕事をしながらだと大変です。しかも、この資格の価値は求人票に書かれにくく、IFRSを実際に使う部署かどうかも求人票だけでは分かりにくいため、IFRS Certificate試験を持つ人ほど、転職エージェントを使う価値があります。

転職エージェントを使うメリットは?

求人探しから応募、企業とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。

年収や手当の条件を相談できる

「IFRSを使う業務を任せてもらえますか」「受験費用の補助や手当はありますか」と、自分から切り出すのは気が引けるものです。エージェントが企業との間に入り、条件を調整してくれます。

希望に合う求人を紹介してもらえる

「連結決算の経験を積みたい」「英語を使う仕事に移りたい」。希望を伝えると、条件に合う求人を選んで紹介してくれます。一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあります。

入社前に職場の実情を確認できる

連結だけがIFRSで単体は日本基準なのか、英語を使う頻度はどれくらいか、決算期の残業はどれくらいか。入社してから「思っていたのと違った」とならないよう、応募前に確認できます。

書類や面接の対策をしてもらえる

資格と経理の経験を職務経歴書にどう書けば評価されるか、面接でIFRSの知識をどう話すかを、経理・会計の転職に詳しい担当者がアドバイスしてくれます。

面接の日程調整を任せられる

面接の日程調整や企業とのやり取りを代わりにしてくれるので、今の仕事を続けながらでも転職活動を進められます。

さらに、これらはすべて無料です。エージェントは採用が決まったときに企業から報酬を受け取る仕組みなので、求職者がお金を払うことはありません。

こんな人は、まず相談だけでもしてみてください

  • IFRSの知識を、今の会社では使う場面も評価もない
  • 連結決算やIFRS対応の経験を積める会社に移りたい
  • 英語を使う経理の仕事に興味があるが、応募できるか分からない
  • 転職するかはまだ決めていないが、自分の経験で応募できる求人を知りたい

1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの経験とIFRSの知識で応募できる求人がどれくらいあるのかを聞くだけでも、次に何をすればいいかがはっきりします。

どの転職エージェントが自分に合う?

転職エージェント タイプ 特徴 向いている人
MS Agent(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(経理・管理部門) 経理・財務など管理部門と士業の転職を専門に支援。非公開・独占求人を扱い、書類添削や面接対策、年収交渉まで対応 経理の経験があり、IFRSや連結決算を使う職場を探したい人
JAC Recruitment 特化型(ハイクラス・管理職) 管理職・専門職向けの転職支援。経験・希望によっては紹介できる求人がない場合があると公式サイトで案内している 経理・連結決算などでIFRSの実務経験があり、管理職や英語を使う仕事を目指す人
リクルートエージェント(公式サイト・新しいタブで開きます) 総合型 公開求人が約80万件、非公開求人が約29万件(2026年8月30日時点)。書類添削や面接対策に対応 業界や職種を決めきれていない人、経理未経験の人

迷ったら、経理・会計に強い特化型と総合型を1社ずつ、2社に登録するのがおすすめです。紹介される求人を比べることで、自分の経験とIFRSの知識でどこまで応募できるのかがより正確にわかります。

よくある質問

IFRS Certificate試験は意味ない資格ですか?

資格名を応募条件にする求人は少なく、資格だけで採用が決まる試験ではありません。ただ、連結決算などIFRSを使う仕事の経験がある人にとっては、基準を体系的に理解していることを示す材料になります。

「IFRS検定」とは別の試験ですか?

同じ試験です。2026年6月に名称が「IFRS Certificate試験」へ変わり、運営側は試験形式・難易度・受験料に変更はないと案内しています。求人や古い記事では「IFRS検定」の名称で書かれていることがあります。

英語が苦手でも受験できますか?

日本語で受験できるので、英語力は問われません。ただし、英語の基準書を読んだり海外拠点と会議をしたりする仕事に就くなら、語学力は別に必要です。

簿記2級がなくても受験できますか?

受験条件に学歴や実務経験、保有資格はありません。運営側は、簿記2級を持つ人で150〜200時間が学習の目安としています。簿記の知識がない人は、基礎から学ぶ時間を多めに見ておきましょう。

独学で合格できますか?

公式サイトの例題で形式を確認し、テキストで範囲を学べば独学でも目指せます。直前期の総仕上げには直前ノートもご活用ください。

合格したら更新は必要ですか?

公式サイトには、更新や有効期限の記載は見当たりません。合格すると、結果通知のメールにCertificateが添付されます。

まとめ:あなたの次の一手

IFRS Certificate試験は、連結決算や海外子会社の経理など、IFRSを使う仕事の経験がある人にとって、基準を体系的に理解している根拠になる資格です。一方で、受験条件がなく、資格名を応募条件に書く求人も少ないため、資格単体で採用が決まるわけではありません。

まだ取っていない人は、次回の申込時期を確認し、簿記2級の知識を土台に学習を始めましょう。取得済みの人は、IFRSを使った決算の場面を職務経歴書に具体的に書き、IFRSを使う求人を探すことが次の一歩です。

参考

執筆・編集

資格転職ノート編集部企画・執筆・更新

企画から執筆・更新まで一人で行っています。