【2026年最新版】J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALは転職に有利?国内版との違いと活かせる人・活かせない人

「英語のSAKE DIPLOMAを取れば、外国人のお客様や海外との仕事で評価されるのかな」
「国内版と同じくらいの受験料がかかるのに、英語で受ける意味が本当にあるのかな」

そう迷っていませんか?

結論を先に書くと、J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALは、外国人のお客様への接客や、海外の取引先とのやり取りで日本酒を扱っている人には、転職で評価されやすい資格です。筆記・テイスティング・論述のすべてを英語で受けるため、日本酒の知識に加えて「それを英語で説明できる」ことを示せます。

一方で、日本酒の仕事の経験がなく、資格だけで採用を決めてもらうのは難しいのも事実です。持っていないとできない仕事がある資格ではありません。また、求人や資格手当の規程では「SAKE DIPLOMA」とだけ書かれていることがあり、国際版がどう扱われるかは会社ごとに確かめる必要があります。

この記事では、日本ソムリエ協会の試験案内と公表データ、実際の求人の記載をもとに、J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALが転職でどう評価されるのかを、国内版との違いも含めて解説します。

結論:J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALは転職に有利?

結論は「英語で日本酒を扱う仕事の経験と組み合わせると有利、資格単体では弱い」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。

あなたの状況 転職での有利さ 次の一手
外国人客の接客や海外取引で日本酒を扱った経験あり
+
資格あり
◎ 英語で日本酒を提案・説明できる人として評価されやすい 訪日客の多い店やホテル、輸出に関わる会社を探す
国内版SAKE DIPLOMAや飲料の仕事の経験あり
+
国際版はなし
○ 取得すれば日本語で身につけた知識を英語でも使えると示せる 英語版の教本で用語を英語に置き換えて学ぶ
飲食・酒類の仕事は未経験
+
資格あり
(または取得予定)
△ 英語力と意欲の証明にはなるが決め手ではない 外国人客の多い日本酒の店で現場経験を積む

受験資格は「試験日に満20歳以上」だけで、国籍・職種・経験は問われません。そのぶん転職では、「資格を持っていること」より「英語で日本酒をどんな場面で説明してきたか・説明できるか」が問われます。詳しくは次の章から解説します。

J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALとは?1分でわかる基本情報

J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALは、J.S.A.ソムリエや国内版のJ.S.A. SAKE DIPLOMAを認定している一般社団法人日本ソムリエ協会が実施する、日本酒・焼酎の英語の認定試験です。問題も解答もすべて英語で、日本のほか、アメリカやヨーロッパ、アジアの国と地域でも、協会が認めた教育機関を通じて同じ時期に実施されています。

2026年度 日本会場の試験概要

項目 内容
主催 一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)
資格の種類 協会が認定する民間資格(業務独占ではない)
受験資格 試験日に満20歳以上。国籍・職種・経験は不問(国際版の合格者は受験不可。Silver・Bronzeの認定者は上位認定をめざして再受験できる)
試験言語 英語(問題・解答とも)
試験日 2026年10月4日(日)。筆記60分→テイスティング40分→論述(Short Essay)20分を同じ日に実施
会場 グランドプリンスホテル新高輪(東京)、ヒルトン大阪
海外の試験日 中国・台湾・オーストラリア 10月18日、ドイツ 10月19日、アメリカ・イギリス・フランス 10月26日
受験料(税込) 一般32,900円/会員23,700円(免除対象者は一般14,210円/会員7,300円)
教本 英語版のJ.S.A. SAKE DIPLOMA教本(Fourth Edition)。受験料に含まれ、出願者全員に送付(免除対象者を除く)
認定登録料 合格後に20,950円(税込)。支払うと認定証とバッジが届く
合格発表 協会サイトとマイページで発表(2026年度の日付は後日発表)
合格率 41.9%(2025年・国内外合計、受験者179人)
資格保有者数 446人(2026年1月1日時点の国内外累計)

出典:日本ソムリエ協会 J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL試験案内、資格保有者一覧表(PDF) (2026年9月29日確認)

2026年度の申込受付はすでに終了しています。2027年度の日程と受験料は、2026年9月29日時点で協会から公表されていません。筆記試験の問題数や出題形式、テイスティングの出題数、合格の基準点も公表されていないため、受験を考えている人は協会の試験案内ページで翌年度の案内を確認してください。

国内版SAKE DIPLOMAとの違い

名前は似ていますが、国内版と国際版は別の試験です。どちらも20歳以上なら受験できますが、試験の受け方と、合格が示すものが違います。

比べる点 J.S.A. SAKE DIPLOMA(国内版) J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL(国際版)
試験の言語 日本語 英語
試験の流れ 一次(CBT)に通ってから、別の日に二次(テイスティング・論述) 1日で筆記・テイスティング・論述をまとめて受ける
実施地域 日本国内の会場 日本(東京・大阪)と海外の複数の国・地域
教本 日本語版の教本 英語版の教本
受験者数(2025年) 2,006人 179人(国内外合計)
合格率(2025年) 31.1% 41.9%

受験者の規模は国内版の10分の1ほどです。国内版は日本語で日本酒を学ぶ人の資格、国際版は英語で日本酒を学び、英語で伝える人の資格と考えると違いがつかめます。日本人のお客様に日本酒を勧める仕事なら国内版、外国人のお客様や海外の取引先に説明する仕事なら国際版が、仕事の中身に合います。

2026年度からGold・Silver・Bronzeの3段階になった

協会は、2026年度から認定をGold・Silver・Bronzeの3段階に分けると案内しています。前年までの合格者はGoldとして扱われます。どの点数でどの段階になるかは公表されていません。Silver・Bronzeで認定された人は、上の段階をめざして再受験できます。

2025年の合格率は41.9%

年 受験者数 合格者数 合格率
2021年 219人 67人 30.6%
2022年 182人 66人 36.3%
2023年 182人 64人 35.2%
2024年 181人 63人 34.8%
2025年 179人 75人 41.9%

出典:日本ソムリエ協会 資格保有者一覧表(2026年1月1日現在)

数字は日本と海外の受験者を合わせたものです。ここ5年は3〜4割で推移し、おおよそ3人に1人以上が合格しています。日本会場だけの受験者数や合格率は公表されていません。

転職でJ.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALが評価される理由

英語で日本酒を説明できることを示せる

日本酒を扱う現場で外国人のお客様に求められるのは、銘柄名を伝えることではありません。「辛口」「吟醸」「生酛」といった言葉の意味を、相手に分かる英語で説明し、好みや料理に合う1杯を選ぶことです。

国際版は、筆記だけでなく、実際に酒を口にして特徴を判断するテイスティングと、20分で文章を書く論述まで英語で受けます。合格していることは、日本酒の造りや味わいを英語の言葉で整理し、書いて伝える訓練を受けたことの証明になります。英語の会話力を示すTOEICなどの点数だけでは伝わらない、日本酒に特化した説明力を示せる点が強みです。

海外の取引先にも中身が伝わる

国際版は、日本のほか、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、台湾、オーストラリアなどで、協会が認めた教育機関を通じて実施されています。同じ英語版の教本をもとに学ぶため、海外のソムリエや酒販店のバイヤーにとっても、どんな知識を持つ人なのかが伝わりやすい資格です。

酒蔵の海外営業や酒類の輸出に関わる仕事では、取引先に商品の造りや飲み方を説明し、現地のスタッフ向けに勉強会を開く場面もあります。そうした仕事で、名刺やプロフィールに書ける共通の目印になります。

資格手当は「SAKE DIPLOMA」として書かれていることがある

日本酒に力を入れる飲食店の中には、SAKE DIPLOMAを資格手当の対象にしている会社があります。例えば、横浜で日本酒と和食の店を運営する暁の蔵グループは、採用ページで「J.S.A. SAKE DIPLOMA」に月18,000円の手当を定めています。

出典:暁の蔵グループ 採用情報(2026年9月29日確認)

ただし、この会社の規程に書かれているのは国内版の名称で、国際版を同じ扱いにするかは書かれていません。国際版で手当や評価を受けたいなら、応募先に「INTERNATIONALも対象になるか」を確認する必要があります。

J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALが転職で有利にならないケース

ここまで読むと心強い資格に見えますが、有利にならないケースも正直にお伝えします。

(1)英語を使わない職場に転職する場合

お客様も取引先も日本語だけで完結する店や会社では、国際版の強みである英語での説明力を使う場面がありません。日本酒の知識そのものは評価されても、それなら日本語で受ける国内版のほうが、求人や手当の書き方と合っていることが多いでしょう。

外国人客や海外との仕事がない職場を目指すなら、国内版のSAKE DIPLOMAや、その職場で求められる資格を優先するのが現実的です。

(2)資格だけで接客や販売の経験がない場合

業務独占資格ではないため、資格があるから任せられる仕事はありません。店や会社が見ているのは、忙しい営業中に外国人のお客様の好みを聞き取り、1本を選んで勧められるか、取引先に商品を説明して注文につなげられるかです。

未経験で日本酒の仕事に就きたい人は、資格の勉強と並行して、外国人客の多い日本酒の店や酒販店で働いてみると、面接で話せる場面が増えます。

(3)認定登録をしていない場合

合格しても、認定登録料20,950円を納めるまでは、認定証とバッジは届きません。履歴書に書く前に、登録が済んでいるかを確認しておきましょう。2026年度からは認定がGold・Silver・Bronzeに分かれるため、履歴書にはどの段階かまで書いておくと正確です。

とはいえ、これは「取っても意味がない」という話ではありません。英語で日本酒を扱う仕事の経験とセットで見せれば、他の応募者との差になる資格だということです。次の章で、タイプ別の活かし方を見ていきます。

【タイプ別】あなたの場合、J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALは武器になる?

外国人客や海外取引の経験者は、英語で日本酒を任される根拠になる

もっとも有利になるのがこのタイプです。訪日客の多い日本酒の店やホテルのレストラン、観光地の酒販店で働いてきた人、酒蔵や商社で海外の取引先を担当してきた人は、資格によって「英語が話せて日本酒に詳しい人」から「日本酒を英語で体系立てて説明できる人」に見え方が変わります。

評価されやすいのは、次のような場面です。

  • 英語のメニューや商品説明の文章を書き、造りや味わいを正確に伝える
  • 外国人のお客様に、料理や好みに合わせた日本酒を英語で勧める
  • 海外の輸入業者や飲食店に、商品の特徴や保管・提供のしかたを説明する
  • 外国人スタッフや海外の取引先向けに、日本酒の基本を教える

一方で、今の職場では英語の仕事が一部にとどまり、資格も給与に反映されないということもあります。その場合は、外国人客や海外との仕事が多く、資格を評価してくれる職場に移るのも選択肢です。

入社後に英語での接客やメニューづくりを任せてもらえるか、資格手当の対象になるかは、求人票だけでは見分けにくいものです。飲食業界に強い転職エージェントなら、店の方針や手当の有無を確かめてから応募できます。

国内版の取得者は、同じ知識を英語でも使えると示せる

国内版のSAKE DIPLOMAを持っている人は、日本酒の造りや産地、テイスティングの考え方がすでに身についています。国際版を加えると、その知識を英語でも説明できることを示せ、訪日客の多い店やホテル、輸出に力を入れる酒蔵などで役割が広がります。

受験資格に国内版の合否は関係なく、国内版を持っていても受験できます。勉強の中心は、日本語で覚えた用語を英語版の教本の言い方に置き換え、英語で書いて説明できるようにすることです。

飲食・酒類の仕事が未経験なら、資格だけでは採用の決め手になりにくい

合格・取得済みであっても、接客や販売、営業の経験がなければ、資格だけで経験者と同じ評価を得るのは難しいでしょう。この資格は、日本酒を英語で学んできた意欲と知識を示す材料にはなりますが、現場の経験の代わりにはなりません。

まずは、応募したい求人が未経験者を受け入れているかを確認しましょう。そのうえで、学んだ知識を、応募先のどの場面で使いたいか(例えば「外国人のお客様への日本酒の説明」「英語の商品説明の作成」)を具体的に伝えることが大切です。

J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALを活かせる仕事と年収の目安

仕事 主な内容 資格の効き方
訪日客の多い日本酒の店のホール・店長 英語での日本酒の提案、英語メニューの作成、スタッフ教育 ◎ 英語での提案力の裏づけになる
ホテル・旅館のレストランのソムリエ ワインと日本酒の提案、外国人宿泊客への説明 ○ ワインに加えて日本酒も英語で任せられる
観光地や空港周辺の酒販店の販売 外国人のお客様への接客、試飲の提供、商品説明 ◎ 業務内容と直結
酒蔵・酒類メーカーの海外営業 海外の輸入業者や飲食店への提案、商品説明、展示会の対応 ○ 取引先に説明の中身が伝わりやすい
酒類の輸出を扱う商社・卸 輸出先への商品提案、現地スタッフ向けの勉強会 ○ 日本酒の専門知識を英語で示せる

給与は業態・地域・役職、英語を使う割合によって大きく変わります。応募する際は、求人票で給与と資格手当の対象資格を確認し、国際版が手当の対象に入るかを企業に確かめましょう。

あわせて取得すると強い資格

J.S.A. SAKE DIPLOMA(国内版)

同じ協会が日本語で実施する日本酒・焼酎の資格です。日本人のお客様にも外国人のお客様にも日本酒を勧める店では、国内版と国際版の両方があると、どちらの言葉でも同じ水準で説明できることを示せます。資格手当が国内版の名称で書かれている会社でも、評価の対象を確かめやすくなります。

J.S.A.ソムリエ

同じ日本ソムリエ協会の呼称資格で、ワインを中心に酒類・飲料全般を扱います。受験には、酒類・飲料の提供や販売などの仕事を通算3年以上(協会の会員歴2年以上の人は2年以上)経験し、現在も続けていることが必要です。ホテルのレストランのように、ワインと日本酒の両方を外国人のお客様に勧める職場では、2つそろっていると飲料全体を任せやすくなります。

J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALに最短で合格するには

英語版の教本を軸に、用語を英語で言えるようにする

協会は、試験問題は主に英語版のJ.S.A. SAKE DIPLOMA教本(Fourth Edition)から出題されると案内しています。教本は出願者全員に送られるので、まずは英語版の教本を1周することが出発点です。

独学でつまずきやすいのは次の2点です。

  • 専門用語を英語で理解する必要がある
    麹、精米歩合、生酛、吟醸といった日本酒の用語は、ローマ字の日本語で書かれるものと英語で説明されるものがあります。日本語で知っている人ほど、英語での言い方と説明を結びつけておかないと、筆記で問題文の意味を取り違えます
  • 1日で3つの試験を受ける
    筆記60分の後、すぐにテイスティング40分、論述20分と続きます。国内版のように一次と二次の間に準備期間があるわけではないので、最初から3つの試験を並行して準備する必要があります

筆記試験の問題数や出題形式は公表されていません。英語の短い文を読んで、内容が正しいかどうかをすぐに判断できるまで、教本の記述を繰り返し確認しておきましょう。

テイスティングと論述は英語で書く練習をする

テイスティングと論述は、日本語で準備していても、本番で英語が出てこなければ点になりません。

  • テイスティング:英語版の教本は、ワインと同じ「外観・香り・味わい・結論」の順で日本酒を評価する方法を紹介しています。香りや味わいを表す英語の言葉を、実際に飲み比べながら自分の中で決めておき、決まった順番で書く練習をする
  • 論述:20分で英語の答案を書き上げるには、テーマごとに「何を入れるか」「どの順で書くか」を決めておくことが欠かせない。精米や麹づくりのような造りのテーマは、理由まで英語で説明できるかを確認する

論述の採点基準や求められる語数は公表されていません。教本の内容を、自分の英語で筋道を立てて説明できるかを基準に練習しましょう。

準備には、筆記試験に出る知識を英語の○×問題300問で確認できる教材と、論述でよく問われるテーマを10題に絞り、答案に入れる項目と英語の模範解答をまとめた教材も使えます。どちらも問題・解答が英語で、無料で読めるサンプルがあります。筆記の知識を固めたいなら○×問題、英語で書く力を仕上げたいなら論述の教材と、足りない部分に合わせて選んでください。

J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALを活かして転職を成功させる進め方

資格が評価される求人を探す

求人検索では「SAKE DIPLOMA」だけでなく、「日本酒 英語」「インバウンド 日本酒」「酒蔵 海外営業」「日本酒 輸出」「ホテル ソムリエ 英語」などの言葉でも探してみましょう。資格名が書かれていなくても、英語で日本酒を説明できる人を求めている求人はあります。

資格手当の欄に日本酒やワインの資格が並んでいる会社は、飲料の知識を給与で評価する方針があると考えられます。そうした会社は候補に入れたうえで、国際版が手当の対象になるかを確かめましょう。

職務経歴書で資格と経験をつなげる

「J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL 取得」と書くだけでは伝わりません。「英語の日本酒メニューを作り、外国人のお客様の日本酒の注文を増やした」「海外の輸入業者に向けて、商品の造りと飲み方を英語で説明した」など、知識と英語を使った場面を具体的に書きましょう。

数字で示せる成果があれば、あわせて書くと説得力が増します。認定を受けた年と、2026年度以降の認定ならGold・Silver・Bronzeのどれかも書いておきましょう。

転職エージェントを味方につける

ここまでのステップを1人で進めるのは、シフト勤務や出張をこなしながらだとかなり大変です。そして何より、国際版を持っている人ほど、転職エージェントを使う価値があります。

理由はシンプルで、この資格の価値は求人票に書かれにくく、国内版と同じように評価されるかも会社ごとに違うからです。

転職エージェントを使うメリットは?

求人探しから応募、企業とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。年収・条件交渉に対応していないエージェントもあります。

給与や資格手当の条件を相談できる

「国際版も資格手当の対象になりますか」「英語で接客する役割を給与に反映してもらえますか」と、応募者が自分から切り出すのは気が引けるものです。エージェントは企業との間に入り、条件の確認や交渉を代わりにしてくれます。

「SAKE DIPLOMA INTERNATIONALを持ち、外国人のお客様への日本酒の提案を担当してきた」という強みを、企業が評価しやすい形で伝えてもらえるので、同じ経歴でも提示される条件が変わることがあります。

希望に合う求人を紹介してもらえる

「外国人のお客様が多い店で働きたい」「酒蔵の海外営業に挑戦したい」「ホテルのレストランで日本酒も任されたい」。希望を伝えるだけで、条件に合う求人を選んで紹介してくれます。一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあり、自分で探すだけでは出会えない選択肢が増えます。

入社前に職場の実情を確認できる

英語で接客する機会がどれくらいあるのか、日本酒のメニューづくりや海外の取引先の担当を任せてもらえるのか、資格手当は付くのか。入社してから「思っていたのと違った」とならないよう、応募前に確認できます。

書類や面接の対策をしてもらえる

資格を職務経歴書にどう書けば評価されるか、面接で日本酒の知識や英語での接客経験をどう伝えればいいかを、業界を知る担当者がアドバイスしてくれます。

面接の日程調整を任せられる

面接の日程調整や企業とのやり取りを代わりにしてくれるので、今の仕事を続けながらでもスムーズに転職活動ができます。

さらに、これらはすべて無料です。エージェントは採用が決まったときに企業から報酬を受け取る仕組みなので、求職者がお金を払うことはありません。

こんな人は、まず相談だけでもしてみてください

  • 資格を取ったのに、今の職場では手当も役割も変わらない
  • 外国人のお客様が多い店やホテルで、日本酒を任される立場になりたい
  • 接客の経験を活かして、酒蔵や商社の海外営業に挑戦したい
  • 英語を使う仕事の割合を増やしたい
  • 転職するかはまだ決めていないが、自分の経験と資格でどんな求人があるのか知りたい

1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの経験と資格ならどんな条件の求人があるのか質問し、答えてもらうだけでも価値があります。

どの転職エージェントが自分に合う?

転職エージェント タイプ 特徴 向いている人
クックビズ(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(飲食・外食) 飲食業界・外食産業に特化した転職支援。求人紹介から書類・面接対策まで無料 訪日客の多い日本酒の店でホール・店長を目指す人
おもてなしHR(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(ホテル・旅館) 宿泊業に特化。求人紹介、書類作成、面接日程の調整、給与交渉まで無料 ホテルや旅館のレストランで外国人宿泊客に日本酒を勧めたい人
JAC Recruitment 総合型(外資系・グローバル) 外資系・日系グローバル企業への転職に強く、酒類・飲料メーカーの求人カテゴリもある 酒蔵・酒類メーカーの海外営業や輸出の仕事を目指す経験者

迷ったら、目指す業界の特化型と総合型を1社ずつ、2社に登録するのがおすすめです。紹介される求人を比べることで、自分の経験と資格がどう評価されるのかがより正確にわかります。

よくある質問

国内版と国際版、どちらを受ければいいですか?

日本語で日本人のお客様に日本酒を勧める仕事なら国内版、外国人のお客様や海外の取引先に英語で説明する仕事なら国際版が、仕事の中身に合います。国際版は筆記・テイスティング・論述のすべてを英語で受けるため、英語で説明する力まで示せます。両方を受験することもできます。

どのくらいの英語力が必要ですか?

協会は英語力の目安を公表していません。問題も解答もすべて英語で、20分の論述では英語の文章を書く必要があるため、英語版の教本を読んで内容を理解し、自分の英語で説明を書けることが最低限の準備になります。

国内版のSAKE DIPLOMAを持っていても受験できますか?

受験できます。受験資格は試験日に満20歳以上であることだけで、国内版の合否は問われません。受験できないのは、国際版にすでに合格している人です(Silver・Bronzeの認定者は上位認定をめざして再受験できます)。

独学で合格できますか?

試験は主に英語版の教本から出題され、教本は出願者全員に送られるため、教本を軸にした独学でも合格を目指せます。1日で筆記・テイスティング・論述を受けるので、3つを並行して準備しましょう。直前ノートもご活用ください。

Gold・Silver・Bronzeとは何ですか?

2026年度から、国際版の認定が3段階に分かれました。前年までの合格者はGoldとして扱われます。段階を分ける点数は公表されていません。Silver・Bronzeで認定された人は、上の段階をめざして再受験できます。

まとめ:あなたの次の一手

J.S.A. SAKE DIPLOMA INTERNATIONALは、外国人のお客様や海外の取引先に日本酒を説明してきた人にとって、日本酒を英語で体系立てて伝えられる人材だと示せる資格です。一方で、業務独占資格ではなく、求人や資格手当では国内版の名称で書かれていることもあるため、資格単体で採用や待遇が決まるわけではありません。

これから受験する人は、英語版の教本を軸に、筆記・テイスティング・論述を英語で準備しましょう。取得済みの人は、英語で日本酒を扱う仕事が多く、国際版を評価してくれる職場を選ぶことが、資格を給与や役割に結びつける近道です。

参考

執筆・編集

資格転職ノート編集部企画・執筆・更新

企画から執筆・更新まで一人で行っています。