2級造園施工管理技士は転職に有利?求人での評価と第一次検定・第二次検定の受検資格

「2級造園施工管理技士を取れば、造園の仕事で条件のいい会社に移れるのかな」 「造園技能士とどう違うのか分からない。自分はどちらを目指せばいいんだろう」

そう迷っていませんか?

結論を先に書くと、2級造園施工管理技士は、造園工事の現場で工程・品質・安全を管理する仕事を続けたい人にとって、求人の応募条件になりやすい資格です。求人には「2級造園施工管理技士(または2級土木施工管理技士)を必須」とするものがあり、資格手当の対象にする会社もあります。

一方で、第一次検定に合格しただけの「技士補」では、造園工事業の営業所技術者の資格にはなりません。 手に職の技能を証明する造園技能士とも、別の資格です。評価されるのは、第二次検定まで合格し、現場で何を任されてきたかとセットで示せたときです。

この記事では、全国建設研修センターの受検の手引・合格発表資料と、実際の求人をもとに、2級造園施工管理技士が転職でどう評価されるのかを解説します。

結論:2級造園施工管理技士は転職に有利?

結論は「造園・外構の施工管理を続けるなら有利。ただし第二次検定まで合格して初めて、資格として数えられる」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。

あなたの状況 転職での有利さ 次の一手
造園・外構の現場経験あり
+
2級造園施工管理技士(第二次検定まで合格)
◎ 「2級造園施工管理技士」を必須とする求人に応募でき、資格手当の対象にもなる 手当の額と、任される現場の種類を比べて求人を選ぶ
造園・外構の現場経験あり
+
技士補(第一次検定のみ合格)
○ 第一次検定の知識は示せるが、必須条件の求人には応募しにくい 第二次検定の受検資格を満たす時期を確認する
造園・外構の現場経験あり
+
資格なし
○ 経験は評価される。資格取得後に手当が付く求人もある 第一次検定から受けて技士補を取る
未経験
+
第一次検定の準備中・合格
△ 基礎知識の証明にはなるが、決め手ではない 資格取得支援のある求人で経験を積む

第一次検定は、その年度中に17歳以上であれば、学歴や実務経験に関係なく受けられます。一方、2級造園施工管理技士を名乗るには第二次検定の合格が必要で、こちらは実務経験が条件です。詳しくは次の章で解説します。

2級造園施工管理技士とは?1分でわかる基本情報

2級造園施工管理技士は、建設業法に基づく技術検定(2級造園施工管理技術検定)の第二次検定に合格した人が名乗れる国家資格です。試験は、国土交通大臣の指定を受けた一般財団法人全国建設研修センターが実施しています。

第一次検定に合格すると「2級造園施工管理技士補」、第二次検定に合格すると「2級造園施工管理技士」を名乗れます。

令和8年度(2026年度)試験の概要

項目 第一次検定 第二次検定
主催 一般財団法人 全国建設研修センター 同左
試験日 前期:6月7日(日)/後期:11月15日(日) 11月15日(日)
申込期間 前期:3月4日〜3月18日/後期:7月14日〜7月28日 7月14日〜7月28日
試験時間 10時30分〜12時40分 14時00分〜16時00分
出題形式 択一式(マークシート)。前期の問題は40問すべて必須 記述式の筆記
検定科目 土木工学等、施工管理法、法規 施工管理法
合格基準 得点60%以上(試験の実施状況により変更の可能性あり) 得点60%以上(同左)
受検手数料 8,600円(非課税)+ネット申込の事務手数料250円 8,600円(非課税)+250円
合格発表 前期:7月7日/後期:令和9年1月5日 令和9年3月3日
試験地 前期10地区/後期14地区 13地区
受検資格 その年度中に17歳以上 実務経験が必要(次の項目)

出典:全国建設研修センター 2級造園施工管理技術検定、受検の手引(第一次検定 後期)、受検の手引(第二次検定 新受検資格)、令和8年度 前期の合格者の発表 (2026年10月3日確認) ※令和8年度の申込受付は終了しています。令和9年度の日程は、確認時点では全国建設研修センターのページに掲載がありません。受験前に必ず最新の受検の手引を確認してください。

後期の第一次検定と第二次検定は、令和8年度は同じ11月15日に行われます。第一次検定が午前、第二次検定が午後です。

第二次検定は「第一次検定に合格したあとの実務経験」が条件

令和6年度から、第二次検定の受検資格は、学歴ごとの実務経験ではなく、第一次検定の合格後に積んだ実務経験で決まる形(新受検資格)に変わりました。

  • 2級第一次検定に合格した後、造園施工管理の実務経験が3年以上ある人
  • 1級造園施工管理技術検定の第一次検定に合格した後、実務経験が1年以上ある人

数えられるのは、建設工事の種類のうち「造園工事」の施工管理に直接かかわった経験だけです。工事請負者の従業員として施工を管理した経験のほか、発注者の従業員として施工を指導・監督した経験や、工事監理を受託した会社の従業員として工事監理をした経験も含まれます(いずれも補助者としての経験を含む)。手引には、他の検定種目(たとえば土木)の実務経験と重複して使うことは認められない、とも書かれています。

出典:受検の手引(第二次検定 新受検資格) はじめにの欄、3ページ、4ページ(2026年10月3日確認)

令和10年度までは旧受検資格でも受けられる

制度改正前の旧受検資格(学歴ごとの実務経験)でも、令和10年度までは受検できる経過措置があります。旧受検資格の手引には、次のような区分が載っています。

  • 大学卒(指定学科)は卒業後1年以上、指定学科以外は1年6か月以上
  • 短大・高専卒(指定学科)は2年以上、指定学科以外は3年以上
  • 高校卒(指定学科)は3年以上、指定学科以外は4年6か月以上
  • 学歴を問わない場合は8年以上
  • 造園の技能検定(1級または2級)の合格者は4年以上(1級造園の合格者などは年数の記載が不要)

どの受検資格で申し込むかは、申込のあとで変更できません。手引で自分の区分を確認してから申し込みましょう。

出典:受検の手引(第一次検定・第二次検定 旧受検資格)、旧受検資格の抜粋(2026年10月3日確認)

合格率は第一次検定が約5〜6割、第二次検定が約5割

合格率は、前期・後期を混ぜずに見る必要があります。第一次検定の前期(6月)と後期(11月)では、受検者の顔ぶれも合格率も違うからです。

検定 年度・回 受検者数 合格者数 合格率
第一次検定 令和8年度 前期(6月) 1,566人 967人 61.7%
第一次検定 令和7年度 前期(6月) 1,526人 868人 56.9%
第一次検定 令和7年度 後期(11月) 1,118人 556人 49.7%
第一次検定 令和6年度 後期(11月) 1,075人 511人 47.5%
第二次検定 令和7年度 2,300人 1,160人 50.4%
第二次検定 令和6年度 2,326人 1,146人 49.3%

後期の行は、第一次検定(後期)だけを申し込んだ人の数字です。第一次・第二次を同時に申し込んだ人の第一次検定は別に集計されていて、令和7年度は1,321人中656人が合格(49.7%)でした。第二次検定の令和7年度は、第一次検定に合格して第二次検定を受けた人が52.7%、第二次検定だけを受けた人が49.5%です。

出典:令和8年度 前期の合格者の発表、令和7年度 第一次検定(後期)の合格者の発表、令和7年度 第二次検定の合格者の発表(2026年10月3日確認。令和6年度は各資料の参考欄)

造園技能士(技能検定)とは何が違う?

「造園」の名前がつく国家資格には、もう一つ、造園技能士があります。名前は似ていますが、仕組みも証明する中身も別です。

2級造園施工管理技士 造園技能士(技能検定「造園」)
根拠 建設業法に基づく技術検定 職業能力開発促進法に基づく技能検定
試験 第一次検定(択一式)・第二次検定(記述式) 実技試験と学科試験
証明する中身 造園工事の施工計画・工程・品質・安全などを管理する知識と応用能力 造園の設計図に基づく造園工事の施工に必要な技能・知識
向いている仕事 現場全体をまとめる施工管理 現場で手を動かす施工

二つの資格には、制度の上で接点もあります。旧受検資格には造園の技能検定合格者向けの区分があり、国土交通省の許可の手引でも、どちらも造園工事業の営業所技術者の資格として表に載っています。ただし、技能検定は2級の場合に合格後3年以上の実務経験が必要とされているのに対し、2級造園施工管理技士は実務経験なしで資格表に載っています。

迷ったときは、将来やりたい仕事で選びましょう。工程表を作り、協力会社の職人と段取りを組み、写真や書類をそろえて発注者に出す仕事なら施工管理技士。庭や植栽を自分の手でつくる技を磨きたいなら技能士です。両方を持つ人もいます。

出典:技のとびら 造園技能士、技能検定制度|技のとびら、建設業許可の手引(別紙② 有資格コード一覧)|国土交通省 中国地方整備局(2026年10月3日確認)

転職で2級造園施工管理技士が評価される理由

造園工事業の営業所技術者になれる国家資格だから

建設業の許可を受けた会社は、営業所ごとに、一定の資格や経験をもつ技術者(営業所技術者)を置かなければなりません。国土交通省の許可の手引にある有資格コード一覧では、一般建設業の造園工事業の欄に、2級造園施工管理技士が載っています。1級造園施工管理技士も同じ欄に載っています。一方、第一次検定だけ合格した「技士補」の行は、造園工事業の欄が空いています。

しかも、営業所技術者は、原則として工事現場の主任技術者を兼ねられません(一定の条件を満たす場合は例外)。営業所に1人、現場に1人と、会社は有資格者を何人も必要とします。このため、造園の会社は有資格者を採用したいと考えます。

「2級造園施工管理技士」が応募条件に書かれた求人がある

求人を見ると、2級造園施工管理技士を応募条件の欄に書く募集があります。大阪府堺市の造園会社は必須資格に「普通一種、2級造園施工管理技士」を挙げ、公園や街路樹、商業施設の緑を自治体や公共事業を中心に施工管理する仕事です。東京都中野区の求人は必須に「2級土木施工管理技士、2級造園施工管理技士」、歓迎に1級の両方を挙げています。高知県高知市の求人も、応募資格に「2級造園施工管理技士の資格をお持ちの方」と書いています。

土木と造園が並んでいる求人が多い点には注意が必要です。2級土木施工管理技士でも応募できる求人はありますが、造園の経験を積んで第二次検定を受けるなら、造園側の資格を目指すことになります。

資格手当の対象になる求人がある

資格手当は、求人票に金額が書かれていることがあります。東京都中野区の求人は月3,000円〜2万円、高知県高知市の求人は月3,000円〜2万5,000円(月給に「一律資格手当7,000円」を含む)です。愛知県岡崎市の外構工事の求人は、1・2級造園施工管理技士を資格手当の対象に挙げ、資格を持っていない人は、まず資格取得を目指し、取得後に毎月の手当がつくと書いています。

金額は会社によって幅があります。応募前に、手当の対象になる資格の範囲と、月給に含まれる分を確認しましょう。

出典:求人ボックス 株式会社緑源、同 株式会社飛鳥、同 株式会社都市美粧建設、同 日豊ガーデンズ株式会社(2026年10月3日確認。手当額は会社により異なります)

2級造園施工管理技士が転職で有利にならないケース

ここまで読むと頼もしい資格に見えますが、有利にならないケースもあります。

(1)造園・外構・緑化と関係のない仕事に移る場合

評価されるのは、造園会社、外構・エクステリアの会社、公園や緑地の施工・管理にかかわる会社です。業界の外では、資格名が知られていないことも多く、決め手にはなりません。

(2)技士補のまま止まっている場合

第一次検定の合格は、知識の証明にはなります。ただし、営業所技術者の資格表では、造園工事業の欄に載っているのは第二次検定まで合格した「技士」です。必須条件に「2級造園施工管理技士」と書かれた求人には、技士補では応募しにくくなります。実務経験の年数がそろった時点で、第二次検定を受けましょう。

(3)大きな工事を元請として任される立場を目指す場合

造園工事業は、建設業法の指定建設業7業種のひとつです。大きな工事を元請として下請に出す会社が受ける「特定建設業」の許可では、営業所技術者に1級などの国家資格が必要になり、有資格コード一覧でも、特定建設業の造園工事業の欄に載っている施工管理技士は1級で、2級の行は空いています。そうした会社で責任ある立場を目指すなら、2級の次に1級が必要になります。

出典:建設業許可の手引|国土交通省 中国地方整備局 別紙②、8ページ(2026年10月3日確認)

とはいえ、これは「取っても意味がない」という話ではありません。経験とセットで示せば、応募できる求人が広がる資格です。次の章で、タイプ別の活かし方を見ていきます。

【タイプ別】あなたの場合、2級造園施工管理技士は武器になる?

造園・外構の現場経験者は、第二次検定の実務経験を今から記録しておく

工程の組み立て、協力会社との調整、品質や安全の確認に関わってきた人は、もっとも活かしやすいタイプです。まだ技士補や資格なしの人は、実務経験を「どの工事に、どの立場で、何か月」と整理しておきましょう。第二次検定の申込では、実務経験を登録し、証明者に確認してもらう必要があります。この整理は、職務経歴書の下書きにもなります。

評価されやすいポイントは次のとおりです。

  • 公園・街路樹・外構などの工事で、工程・品質・安全管理を任された経験
  • 発注者や設計担当、協力会社との打ち合わせを担当した経験
  • 写真管理や書類作成まで、施工管理の仕事を通して担当した経験

資格を評価してくれる会社かどうかは、求人票だけでは見分けにくいものです。造園を含む施工管理の求人を扱う転職エージェントなら、資格手当の対象や、任される現場の種類を確認してから応募できます。

土木施工管理技士を持つ人は、造園の求人にも応募できるが、第二次検定は造園の経験で受ける

求人には「2級土木施工管理技士、または2級造園施工管理技士」と並べて必須にするものがあります。土木の資格を持つ人は、こうした求人に応募できます。ただし、2級造園施工管理技士の第二次検定に数えられるのは、造園工事の実務経験だけで、土木の実務経験と重複して使うことは認められません。造園の現場に移るなら、そこで積む経験を、造園側の資格につなげる計画を立てましょう。

未経験の人は、資格取得を支援してくれる求人で経験を積む

第一次検定は、その年度中に17歳以上なら誰でも受けられるため、経験がなくても技士補までは取れます。ただし、技士補だけで採用が決まるわけではありません。

まずは、未経験・資格なしでも応募できる施工管理の求人を探しましょう。たとえば愛知県の外構工事の求人は、施工管理技士を持っていない人も、まず資格取得を目指し、取得後に資格手当がつくと書いています。資格で学んだ知識を、応募先のどの工事に活かしたいかを具体的に伝えることが大切です。

2級造園施工管理技士を活かせる仕事と年収の目安

仕事 主な内容 資格の効き方 求人の記載
造園会社の施工管理(公園・街路樹・民間施設) 剪定・草刈り・植栽管理・造園工事の工程・安全・品質管理、協力会社との調整 ◎ 必須資格に書かれた求人がある 大阪府堺市:月給28万〜38万円(前職の給与を考慮)
公園工事・街路樹維持工事の施工管理 公園工事、街路樹維持工事の施工管理 ◎ 応募資格に書かれた求人がある 高知県高知市:月給25万9,000円〜38万7,000円(固定残業代4万5,000円、資格手当7,000円を含む)
公園・外構・植栽管理の施工管理全般 工程・品質・安全・原価管理、元請けや設計担当との打ち合わせ ◎ 必須資格に書かれた求人がある 東京都中野区:月給30万〜50万円(別途残業手当あり)
外構エクステリア工事の施工管理 住宅・店舗の外構工事のスケジュール調整、外注職人の管理 ○ 資格手当の対象。応募資格にも書かれている 愛知県岡崎市:月給28万〜43万円(固定残業手当6万9,000円〜11万円を含む)、想定年収400万〜630万円

出典:求人ボックス 株式会社緑源、同 都市美粧建設、同 飛鳥、同 日豊ガーデンズ(2026年10月3日確認。月給は会社・地域・経験・固定残業代の扱いで大きく変わります。資格保有者の平均年収を示すものではありません)

あわせて取得すると強い資格

1級造園施工管理技士

特定建設業の造園工事業で営業所技術者になれるのは、1級です。2級の第二次検定に合格し、現場でより大きな責任を任される段階になったら、次の目標になります。

2級土木施工管理技士

公園工事には、造成や舗装など土木の工事も含まれます。求人で「2級土木または2級造園」と並べられることが多く、持っていると応募できる求人の幅が広がります。実務経験は、資格ごとに対象の工事が決まっているため、重複して使えない点には注意しましょう。

造園技能士

現場で手を動かす技能の証明になります。施工管理の立場でも、職人の仕事を技能として理解していると、協力会社との段取りが組みやすくなります。旧受検資格には、技能検定合格者向けの区分もあります。

普通自動車運転免許

資格ではありませんが、求人の必須資格に「普通一種」と書かれている例が複数あります。現場への移動に車を使う会社が多いためです。持っていない人は、応募前に確認しておきましょう。

2級造園施工管理技士に合格するための勉強法

第一次検定は全40問が必須。苦手分野を捨てられない

令和8年度前期の第一次検定は、40問すべてに解答する形式でした。得点が60%以上、つまり24問以上の正解が合格基準です。令和7年度後期は、23問以上が合格基準でした。手引には、基準は試験の実施状況により変わる可能性がある、と書かれているため、24問を目安に、余裕をもって取りに行きましょう。

出題は、土木工学等、施工管理法、法規の3分野です。令和8年度前期の問題には、庭園様式、土壌・肥料、樹木の病気、張芝、園路、土量の計算、ネットワーク式工程表、公共用緑化樹木等品質寸法規格基準、都市公園法、建設業法などが並びました。

また、最後の4問は、正解を全て選ぶ形式です。正解でない番号まで選んでいると得点になりません。選択肢を1つずつ「正しい」「誤り」と言い切れるかが、そのまま点数になります。

過去の試験問題と正答は、全国建設研修センターが1年間公開しています。まず直近の問題に目を通し、自分の苦手分野を確かめましょう。

出典:令和8年度 前期の試験問題、試験問題・正答の公表|全国建設研修センター、令和7年度 第一次検定(後期)の合格者の発表(2026年10月3日確認。問題・正答の公表期間は1年間のため、年度が替わると見られなくなります)

直前期は「迷う数値」を○×で白黒つける

直前の1〜2か月は、新しい知識を増やすより、似た数値や用語の取り違えを減らすことに集中しましょう。たとえば樹木の規格では、幹周を測る位置の高さと、株立ちの木の周長の扱いのように、数値が入れ替わった記述がそのまま誤りの選択肢になります。

  • 過去問で繰り返し出る論点を優先する
  • ○×で素早く判断できるかを確認し、迷った論点だけを深掘りする
  • 間違えた問題は、どこを直せば正しい文になるかまで言えるようにする

第二次検定は、工事の条件から作業の手順と理由を書く練習をする

第二次検定は、記述式の筆記試験です。令和7年度の問題は、工事数量表と工事に係る条件を示したうえで、施工管理と安全管理の2つの大問に答える形でした。高木の植栽工や移植工、工程管理の語句と、移動式クレーンの作業や刈払機の使用に関する安全管理などが出ています。

問われ方は、次の3種類が中心です。

  • 空欄に入る語句や数値を書く
  • 下線部の記述が適当なら○、適当でなければ正しい語句を書く
  • 「具体的に記述しなさい」と指定された手順や留意事項を、文章で書く

語句は、手を動かして覚えるのが近道です。記述は、「何のために、どの順で、何に気をつけるか」を自分の言葉で書けるよう、過去問を実際に書いて確かめましょう。実務経験がある人は、現場で見てきた作業手順を、その言葉に直す練習が役に立ちます。

出典:令和7年度 第二次検定の試験問題、受検の手引(第二次検定 新受検資格) 19ページ(2026年10月3日確認)

2級造園施工管理技士を活かして転職を成功させる進め方

資格が評価される求人を探す

求人検索では「造園施工管理技士」だけでなく、「造園 施工管理」「公園工事」「街路樹」「外構 施工管理」「緑地」といった言葉でも探してみましょう。資格欄が「2級土木または2級造園」と並んでいる求人もあります。月給は、固定残業代と資格手当が含まれているかで、見かけの金額が大きく変わります。内訳まで確認しましょう。

職務経歴書で資格と経験をつなげる

「2級造園施工管理技士 取得」と書くだけでは伝わりません。「公園工事で、協力会社3社の工程を調整し、工期内に引き渡した」「街路樹の剪定作業で、高所作業車の使用手順を決めて安全確認を行った」など、どの工事で、何を管理したかまで書きましょう。技士補・技士・申込中の区別も、はっきり書きます。

転職エージェントを味方につける

ここまでのステップを1人で進めるのは、仕事をしながらだとかなり大変です。そして何より、造園の施工管理は、会社によって扱う工事が公共の公園、街路樹、住宅外構、民間施設と大きく違うため、エージェントを使う価値があります。

理由はシンプルで、同じ「造園施工管理」でも、任される現場と手当の仕組みが会社ごとに違い、求人票だけでは見分けにくいからです。

転職エージェントを使うメリットは?

求人探しから応募、企業とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。

年収や資格手当の条件を相談できる

「資格手当は月いくらか」「月給に固定残業代はどれだけ含まれているか」は、自分から切り出しにくいものです。エージェントを通せば、条件を確認し、相談できます。

希望に合う求人を紹介してもらえる

「公共の公園工事に関わりたい」「住宅の外構が中心の会社がいい」。希望を伝えるだけで、条件に合う求人を紹介してもらえます。一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえるサービスもあります。

入社前に職場の実情を確認できる

担当する現場の種類、1人あたりの現場の数、残業の実態、資格取得の費用を会社が負担してくれるか。応募前に確認できます。

書類や面接の対策をしてもらえる

担当した工事を職務経歴書にどう書けば伝わるか、面接でどう話すかを、業界を知る担当者がアドバイスしてくれます。

面接の日程調整を任せられる

面接の日程調整や企業とのやり取りを代わりにしてくれるサービスもあります。

さらに、これらはすべて無料です。エージェントは採用が決まったときに企業から報酬を受け取る仕組みなので、求職者がお金を払うことはありません。

こんな人は、まず相談だけでもしてみてください

  • 資格を取ったのに、今の会社では手当も評価も変わらない
  • 造園の中でも、公共工事や大きな現場に関わりたい
  • 技士補のままで、第二次検定までの道筋を整理したい
  • 転職するかはまだ決めていないが、自分の市場価値を知りたい

1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの経験と資格ならどんな求人があるのか質問し、答えてもらうだけでも価値があります。

どの転職エージェントが自分に合う?

転職エージェント タイプ 特徴 向いている人
建設転職ナビ(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(建設・不動産) 建設・不動産に特化。職種に「造園施工管理」、資格に「2級造園施工管理技士」が並び、求人の提案から書類・面接・条件の相談まで無料でサポート 造園・外構の施工管理で、会社ごとの条件を比べたい人
施工管理求人.com(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(施工管理) 建設業専門のエージェント。資格別の求人に「2級造園施工管理技士」がある。経験者も未経験者も相談できる 施工管理を続けて条件を見直したい人、未経験から施工管理を目指す人
リクルートエージェント(公式サイト・新しいタブで開きます) 総合型 求人数が多く、非公開求人も紹介。書類の添削、面接対策、日程調整、年収交渉までサポート 造園以外の業界や職種も比べたい人

迷ったら、業界特化型と総合型を1社ずつ、2社に登録するのがおすすめです。紹介される求人を比べることで、自分の市場価値がより正確にわかります。

出典:各社の公式サイト(2026年10月3日確認)

よくある質問

2級造園施工管理技士は意味ない資格ですか?

造園・外構の業界の外では評価されにくいですが、造園工事の施工管理の求人では、応募条件や資格手当の対象になっています。営業所技術者の資格表にも載る国家資格なので、経験とセットで見せれば意味のある資格です。ただし、第一次検定だけの技士補は、この資格表には載っていません。

造園技能士と造園施工管理技士は、どちらを取ればいいですか?

工程・品質・安全を管理する施工管理の仕事を目指すなら造園施工管理技士、現場で手を動かす技を証明したいなら造園技能士です。どちらも国家資格ですが、試験の形式も証明する中身も違います。両方を持つ人もいます。

実務経験がなくても受検できますか?

第一次検定は、その年度中に17歳以上なら実務経験がなくても受検できます。合格すると技士補を名乗れます。2級造園施工管理技士になるための第二次検定は、新受検資格では、2級第一次検定に合格した後に実務経験が3年以上必要です(令和10年度までは旧受検資格も選べます)。

第一次検定に合格したあと、第二次検定はいつまでに受ければいいですか?

手引には、第一次検定に合格した人は、第二次検定の受検資格を満たしたあと、期間や回数の制約なく第二次検定から受検できると書かれています。ただし、令和2年度以前に「学科試験のみ」に合格した人は扱いが異なるため、手引を確認してください。

資格手当はいくらくらいですか?

求人では、月3,000円〜2万円、月3,000円〜2万5,000円といった記載がありました。月給に資格手当が含まれている求人もあるので、応募前に、対象になる資格と金額、月給の内訳を確認しましょう。

独学で合格できますか?

第一次検定は、公式サイトで公開されている過去問をもとに、独学でも対策できます。第二次検定は記述式で、自分の言葉で手順や理由を書く練習が必要です。直前期の総仕上げには、直前ノートもご活用ください。

まとめ:あなたの次の一手

2級造園施工管理技士は、造園・外構の施工管理を続ける人にとって、営業所技術者の資格表に載る国家資格であり、応募条件や資格手当の対象になる資格です。一方で、第一次検定だけの技士補は、この資格表には載っておらず、造園技能士とは別の資格でもあります。

第一次検定は17歳以上なら誰でも挑戦でき、第二次検定は第一次検定の合格後の実務経験で受けられます。あなたの状況に合わせて、次の一手を選んでください。

参考

執筆・編集

資格転職ノート編集部企画・執筆・更新

企画から執筆・更新まで一人で行っています。