資格×転職
PRレザーソムリエは転職に役立つ?初級・中級の違いと勉強法、求人での扱われ方
「レザーソムリエを取れば、革製品の仕事で有利になるのかな」
「受験料も勉強の時間もかかるのに、仕事につながらなかったらどうしよう」
そう迷っていませんか?
結論を先に書くと、レザーソムリエは、革製品の販売やものづくりの仕事をしている人、これから就きたい人にとっては、素材とお手入れの知識を示せる資格です。一方で、持っているだけで採用が決まる資格ではありません。求人を調べると、資格を「必須」にしている会社は見当たらず、「歓迎」が1社、取得を会社が支援・補助する制度として書いている会社が4社でした。
この記事では、実施団体の公式情報と実際の求人をもとに、初級と中級の違い、試験の仕組み、勉強の進め方、仕事での使いどころを整理します。
結論:レザーソムリエは転職に役立つ?
結論は「革の仕事の経験と組み合わせると役立つ、資格単体では弱い」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。
| あなたの状況 | 転職での役立ち方 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 革製品の販売・ものづくりの経験あり + 資格あり |
○ 接客や制作で、素材とお手入れを根拠つきで説明できる人として伝わる | 資格の取得支援がある会社を探し、経験とセットで伝える |
| 革製品の販売・ものづくりの経験あり + 資格なし |
○ 応募先が取得を支援する場合は、入社後に取る道もある | 応募先の支援制度を確認する。自分の学びとして取るなら試験日程を確認する |
| 革の仕事は未経験 + 資格あり (または取得予定) |
△ 意欲の証明にはなるが、求人の必須条件は接客や制作の経験 | 革に触れてきた経験と、資格で学んだ内容を結びつけて語れるようにする |
この資格がないとできない仕事はありません。そのため、取るかどうかは「応募先が評価するか」だけでなく、「革の知識を自分の仕事や趣味でどれだけ使うか」でも決まります。初級なら受験料7,700円と公式テキスト代(送料込み3,850円)で、合計1万円あまりです。
レザーソムリエとは?1分でわかる基本情報
主催団体と、初級・中級の分かれ方
レザーソムリエは、皮革や革製品について一定の知識がある人を認定する資格で、2017年に始まりました。実施主体は日本革類卸売事業協同組合と一般社団法人日本皮革産業連合会で、レザーソムリエ事務局は株式会社ザッツコーポレーション内にあります。国家資格ではなく、民間の団体が認定する資格です。
級は2つに分かれています。
- Basic(初級):初心者を対象にした試験です。皮革素材の特徴や違い、靴・カバン・ベルト・レザーウェアの基礎知識、ケアやお手入れまでを幅広く問います
- Professional(中級):革の仕上げやお手入れを中心に、より専門的で実務的な内容を扱います。原料皮、鞣し(なめし)、染色・加脂、仕上げ、トラブル対応までがテキストの範囲です
2つの試験は同じ日に、時間をずらして行われます。公式のよくある質問では、両方を同時に申し込めるとされています。
2026年度(第10回・第5回)の試験概要
| 項目 | Basic(初級) | Professional(中級) |
|---|---|---|
| 実施回 | 第10回 | 第5回 |
| 申込期間 | 2026年8月3日10:00〜10月29日23:59 | 同左 |
| 試験日 | 2026年11月8日(日)13:30〜14:30 | 2026年11月8日(日)15:00〜16:00 |
| 試験方法 | 全国のテストセンターで受けるCBT方式(パソコンで解答) | 同左 |
| 出題形式 | 四肢択一式50問・60分 | 四肢択一式75問・60分 |
| 受験資格 | 定めなし(日本国内に連絡可能な住所があること) | Basic合格者、または皮革・革製品(販売業を含む)の取扱歴5年以上(日本国内に連絡可能な住所があること) |
| 合格基準 | 80点以上 | 非公開。中級講座での利き革テストの結果と試験結果を総合して判断 |
| 受験料(税込) | 7,700円 | 11,000円 |
| 合否発表 | 2026年12月末予定。公式サイトに合格者の受験番号を掲載 | 同左 |
| 合格後の費用・更新 | 登録料・年会費なし。更新制度なし | 同左 |
試験の開催は年1回のみで、再受験はできません。支払いが完了したあとのキャンセルもできず、試験会場の変更は申込期間内に限られます。
出典:レザーソムリエ資格試験(公式)、申込受付開始のお知らせ(公式)、よくあるご質問(公式)、レザーソムリエとは(公式) (2026年10月3日確認) ※受験前に必ず公式の最新の案内を確認してください。
初級は誰でも受けられ、中級は条件がある
初級に受験資格はありません。中級は、初級の合格者か、皮革・革製品(販売業を含む)を5年以上取り扱ってきた人が対象です。
公式のよくある質問には、初級と中級を同時に受験できるという回答があります。ただし、中級の受験資格(初級合格者か取扱歴5年以上)を満たしているかどうかは、申し込む前に自分で確かめる必要があります。初級に合格していない人が同日に両方を申し込める場合の扱いは、公式の説明だけでは読み取れないため、事務局に問い合わせてください。
中級は「利き革テスト」と合わせて判定される
中級の合否は、試験の点数だけでは決まりません。皮革講座Professional(中級)の中で行われる「利き革テスト」(動物の種類や鞣し・仕上げの違いを見分けるテスト)の結果と、中級試験の結果を総合して判断されます。
公式の利き革テスト要綱では、次のように決められています。
- 利き革テストを受けずに、中級試験だけを受験することもできる
- 利き革テストを複数回受けた場合は、最も高い点数が反映される
- 中級試験の合否にかかわらず、利き革テストの結果は受講した年度以降の中級試験に反映される。現在のところ有効期間は設けられていない
皮革講座は年度ごとに募集されます。2026年度の講座の日程はすべて過ぎていて、次の年度の案内は2027年4月ごろに公式サイトで公開される予定です。2026年11月の中級試験を受ける人は、利き革テストなしで受けるか、過去に受けた結果が反映される形になります。
合格率は公式に公表されていない
公式サイトは、受験者数や合格率を公表していません。合格発表では合格者の受験番号だけが掲載されます。試験の合格基準・配点・採点結果は、試験の案内ページに書かれている情報以外は非公開と公式のよくある質問に書かれています。
参考までに、個人の受験記録(公式発表ではありません)には、2022年の初級は受験者506人・合格者425人で合格率は約84%と書かれたものがあります。中級の合格率や受験者数は確かめられませんでした。数字は目安にとどめ、初級は公式テキストの範囲を一通り学ぶこと、中級は基準が見えないので範囲を広めに固めることを軸に準備してください。
求人でレザーソムリエはどう扱われているか
「必須」の求人は見当たらず、支援制度として書かれている
求人ボックスで「レザーソムリエ」と検索すると、21件の求人が表示されます(2026年10月3日確認)。1ページ目に出た18件の本文を開くと、17件に資格名が書かれていました。そのうち資格を応募条件に入れていたのは1件だけです。
- 歓迎要件に書いている:レザー素材の提案営業(浅草の皮革卸・1909年創業の会社)。必須条件は普通自動車免許(AT限定可)で、未経験歓迎です
- 取得の支援・補助として書いている:日本製レザーバッグを扱う企業のなんば旗艦店スタッフ(「レザーソムリエ資格取得サポート」)、馬具づくりを原点とする国産ブランドの店舗スタッフ(東京・名古屋・新千歳空港の3件。福利厚生に「レザーソムリエ初級資格補助」)、販売アルバイト(「取得するとお祝い金」)
- 全社員向けの福利厚生に書いている:バッグブランド「IBIZA」を運営する会社の10件。福利厚生の欄に「資格取得支援制度(バッグ検定、レザーソムリエ)」とあり、デザイナーのほか人事労務や社内SE、Webデザイナーの求人にも同じ1行が入っています
つまり、資格を持っていなければ応募できない求人ではなく、入社後に取ることを会社が後押しする求人が中心です。件数は検索条件と時点によって変わり、1社の求人が大半を占めています。市場全体の傾向として一般化はできません。
資格手当は確認できなかった
月々の資格手当にレザーソムリエを挙げた求人は、確認した範囲では見つかりませんでした。販売アルバイトの求人には「資格手当あり」と書かれていますが、対象として挙がっているのは販売士、色彩検定、カラーコーディネーターで、レザーソムリエは「取得するとお祝い金」という別の扱いです。お祝い金の金額は求人に書かれていません。
手当や補助の金額は、応募先に直接確認する項目です。
公式が示す「取ったあとに使える場面」
公式サイトでは、合格者に次の特典があると案内されています。
- 認定証(カード形式と賞状形式)と金属製のバッジが無料で届く
- 申請すれば、取得した級のロゴマークを名刺、Webサイト、リーフレットなどに使える
- 合格者限定で、皮革関連の工場見学会に参加できる(過去にはタンナーなどの工場で実施。2026年にも栃木レザーの見学会が案内されている)
日本皮革産業連合会のサイトの連載で、筆者はレザーソムリエが「お金が儲かるのか」と聞かれたら「そんなの儲かるわけないやん」と答える、と書いています。そのうえで、資格は「きちんと勉強した」証で、「箔」や「トロフィー」のようなもの、それを生かすかどうかはその人次第だとしています。手作り作家がイベントで「レザーソムリエ初級 有資格者」と掲げている例や、資格を仕事につなげた人は「たくさんいる」という記述もあります。この資格は、持っていること自体で収入が決まるものではなく、知識を説明の場面、名刺、商品の紹介文で見せて初めて価値が出る資格だと読めます。
レザーソムリエが転職で有利にならないケース
(1)資格だけで革製品の仕事に応募する場合
確認した求人の必須条件は、資格ではなく経験でした。なんば旗艦店の求人は「パーソナルな接客を求められる商材での販売経験」、銀座などの店舗求人は「販売・接客経験」、IBIZAのデザイナー求人は「デザイナー・パタンナー・商品企画のいずれかの経験3年以上」です。
資格を取ったうえで応募する場合は、接客で何を提案してきたか、制作で何をつくったかを先に書き、資格はその知識の裏づけとして添えます。
(2)革と関係のない職種に転職する場合
IBIZAの人事労務や社内SEの求人に資格取得支援の1行があるのは、会社全体の福利厚生として書かれているためです。選考でレザーソムリエが評価されるわけではありません。革製品を扱わない会社で、この資格を評価の材料にしている求人は確認できませんでした。
(3)資格手当を目的に取る場合
手当の額を示した求人は確認できませんでした。手当で受験料を回収するつもりで取ると、期待と合わないおそれがあります。取得の補助やお祝い金がある会社かどうかを、応募前に確認しておくほうが確実です。
ここまで見ると、レザーソムリエは「取れば転職が決まる資格」ではないとわかります。一方で、革製品を扱う仕事では、知識の根拠を示せる点で他の応募者との差になる資格でもあります。次の章で、経験ごとの活かし方を見ていきます。
【タイプ別】あなたの場合、レザーソムリエは武器になる?
革製品の販売経験者は、お客様への説明に根拠を持てる
もっとも相性がよいのが、すでに革製品の店頭に立っている人、または販売経験を活かして革製品の店へ移りたい人です。
店舗スタッフの求人では、接客販売のほかに、革製品のお手入れ、修理品の受付、刻印作業、顧客管理などが仕事内容に並んでいます。お客様に「この革はどんな加工で、どうお手入れすればよいか」と聞かれたときに、牛革か馬革か、顔料仕上げか染料仕上げか、どのクリームが合うかを、テキストで学んだ知識で説明できます。公式サイトの合格者の声にも、「生徒さんやお客様へ、説得力をもって説明できる」という感想があります。
応募するときは、「資格を持っています」だけで終わらせず、資格で学んだ内容を使った接客の場面を職務経歴書に書きます。
レザークラフト・ものづくりの経験者は、素材選びの根拠になる
自分で革製品をつくっている人や、デザイナー・商品企画の経験がある人にとっては、素材と仕上げの知識が、素材選びや仕様の説明の根拠になります。中級のテキストは、原料皮、鞣し、染色・加脂、仕上げまでを扱っているので、つくる側の知識と相性がよい内容です。
ただし、デザイナーの求人で見た必須条件は、デザイン・パターン・商品企画の経験3年以上でした。資格は、制作の実績を補う位置づけになります。公式サイトの合格者の声にも、レザークラフト教室を開いて作品を販売している人が「技術だけでなく皮革に関する知識も深めたい」と考えて初級を取った例があります。
革製品が好きな別業界の人は、まず趣味と副業で使える
革靴やバッグが好きで、仕事は別の業界という人にとって、転職の決め手になる場面は多くありません。その代わり、手持ちの革製品のケアを自分で判断できるようになる、ハンドメイド作品の販売時に有資格者と掲げられる、といった使い方があります。
革の仕事へ移りたい場合は、まず革製品を扱う会社の求人のうち、未経験歓迎のものから探します。浅草のレザー素材の提案営業の求人は未経験歓迎で、資格は歓迎要件に挙がっています。販売アルバイトのように未経験歓迎で取得支援のある求人もあり、資格を取ってから応募する道のほかに、入社してから取る道もあります。
レザーソムリエを活かせる仕事と給与の目安
| 仕事 | 主な内容 | 資格の効き方 | 給与の例(求人記載) |
|---|---|---|---|
| 革製品ブランドの店舗スタッフ | 接客販売、お手入れ、修理品受付、顧客管理 | ○ 説明の根拠になる。必須は販売・接客の経験 | 年収300万〜400万円(契約社員・正社員登用前提・固定残業代10時間分含む)/年俸320万〜500万円(大阪・旗艦店のオープニングスタッフ・正社員、賞与は原則なし) |
| レザー素材の提案営業 | メーカーや問屋への革の提案・納品、展示会の運営 | ○ 歓迎要件に記載。未経験歓迎 | 月給20万〜24万円+賞与年2回(東京・浅草) |
| バッグ・革小物のデザイナー、商品企画 | 企画からパターン、サンプル、量産立ち上げまで | △ 福利厚生の支援対象。必須は経験3年以上 | 月給28万〜36万円(埼玉県川口市・正社員) |
| 革製品を扱う販売アルバイト | 接客、陳列、仕入れ | △ 取得するとお祝い金 | 時給1,100円〜1,300円(三重県鈴鹿市) |
| レザークラフト教室・ハンドメイド販売 | 受講者やお客様への説明、作品の販売 | ○ 知識の裏づけとして名乗る使い方 | 求人ではないため記載なし |
出典:旗艦店の店舗スタッフ(求人ボックス)、国産革製品ブランドの店舗スタッフ(求人ボックス)、レザー素材の提案営業(求人ボックス)、IBIZAのデザイナー(求人ボックス)、販売アルバイト(求人ボックス) (2026年10月3日確認) 給与は会社・勤務地・経験・残業代の扱いで変わります。資格を持っている人の平均年収を示すものではありません。求人は入れ替わるため、応募前に最新の掲載を確認してください。
あわせて取得すると強い資格
リテールマーケティング(販売士)検定
接客や売場づくりなど、販売担当に必要な知識を問う商工会議所の検定です。レザーソムリエが「革という商品の知識」だとすれば、販売士は「売り方と売場の知識」です。販売アルバイトの求人では、資格手当の対象として販売士が挙げられていました。革製品の店舗で働くなら、商品知識と販売の知識の両方を持っていると、応募先に伝えられることが増えます。CBT方式で、受験日時を選んで申し込めると公式に案内されています。
出典:リテールマーケティング(販売士)検定|商工会議所の検定試験
シューフィッター
足に合う靴を選び、靴の中で微調整をする専門家を、足と靴と健康協議会(FHA)が養成・認定する資格です。プライマリー(初級)、バチェラー(上級)、マスター(修士)の3グレードがあり、有効期間は3年で、会費を払って更新します。革靴を扱う売場なら、革の素材知識(レザーソムリエ)と、足への合わせ方(シューフィッター)が組み合わさり、お客様への提案の幅が広がります。
レザーソムリエに最短で合格するには
公式テキストを軸に独学する
試験は公式テキストの内容を中心に出題されます。初級は『Basic(初級)編』、中級は皮革講座Professional(中級)の内容と、『Basic(初級)編』『Professional(中級)編』の両方です。公式サイトには「レザーソムリエ公式の練習問題集・対策問題集はございません」と書かれているため、勉強の材料はテキストが中心になります。
| 公式テキスト | 内容 | 価格(税込・梱包発送費込み) |
|---|---|---|
| Basic(初級)編(第7版・改訂版) | 革とはなにか/靴/鞄/手袋・ベルト・衣料/ケアの5章 | 3,850円 |
| Professional(中級)編 | 原料皮/鞣し/染色・加脂・仕上げ/お手入れの4セクションと巻末の一覧表 | 3,850円 |
公式サイトでは第7版の改訂版のほかに、旧版の第6版(2,750円)も販売されています。どの版から出題されるかは公式に書かれていないので、これから買うなら現行の第7版を選ぶのが無難です。中級を受ける人も、出題範囲に初級のテキストが入っているため、初級の章から固めます。
つまずきやすいのは、似た名前の整理と実物の不足
テキストだけで学ぶ試験で、つまずきやすい点は次の3つです。
- 動物の種類、鞣し、仕上げの組み合わせ
牛・馬・豚・羊・山羊・鹿、エキゾチックレザー、鞣しの種類、顔料と染料の違いなど、名前の似た用語が多く出ます - 靴・鞄・手袋・ベルトの名称
製品の種類や部位の名称は、文字だけで覚えると混ざりやすい範囲です。受験者の個人記録(公式発表ではありません)では、バッグや靴の種類、足のフィッティング、お手入れの問題が出たと書かれています - 実物に触れる機会が少ない
合格者の声には、テキストに載っていた素材や技術を、自分の持ち物や店頭の商品で実物と照らし合わせたという勉強法があります
章ごとに表と「問い」をつくって仕上げる
公式の問題集がない分、自分で問いをつくると効率が上がります。
- 章ごとに「動物の種類」「鞣し」「仕上げ」「お手入れ」を一覧表にまとめ、違いを自分の言葉で書く
- 見出しを「〜とは何か」「〜と〜の違いは何か」という問いに直し、テキストを閉じて答える
- 手持ちの靴やバッグを手に取り、素材と仕上げ、各部の名称を声に出して言う
- 迷ったところだけ、テキストの該当ページに戻って確認する
中級は合格基準が非公開で、点数のめやすを示せません。範囲を広めに固め、利き革テストの結果が反映される人は、講座で学んだ内容も見返しておきます。勉強に必要な時間の目安も公式には示されていないため、まずは初級のテキストを一通り読み、章ごとの理解度を確かめながら進めてください。
申込から合否までの流れ
試験は、申込のあとに、テストセンターの会場を選んで受けます。合否の確認に使う受験番号は、申込時に届く「IJKLSO」で始まる受付番号です。申込のメールを消してしまった場合は、申し込んだページのマイページから確認できます。申込期間と試験日は、前の章の表を確認してください。
レザーソムリエを活かして転職する進め方
革製品を扱う会社の求人を探す
求人検索では「レザーソムリエ」だけでなく、「革製品 販売」「レザー 営業」「バッグ 企画」「革小物 デザイナー」などの言葉でも探してみましょう。資格名が書かれていなくても、革の知識を求める求人は、素材・仕上げ・お手入れ・修理といった言葉で見つかります。資格名で検索した結果は21件にとどまり、1社の求人が大半だったため、資格名だけで探すと選択肢がかなり狭くなります。
職務経歴書で資格と経験をつなげる
「レザーソムリエ Basic(初級)取得」と書くだけでは、何ができる人なのかが伝わりません。「お客様の革靴の素材を見て、手入れの方法まで提案した」「素材を変更するときに、仕上げの違いを説明して仕様を決めた」など、知識を使った場面を具体的に書きます。取得した級は、公式の資格名にそろえて「レザーソムリエBasic(初級)資格」「レザーソムリエProfessional(中級)資格」と書きます。
応募前に、支援制度の中身を確認する
求人に「取得サポート」「資格補助」「お祝い金」とあっても、補助の対象は何か、受験料のどれだけが出るのか、受験の前か合格後に支払われるのかは、求人には書かれていません。面接や応募前の問い合わせで、次の点を確かめておきます。
- 補助の対象は初級だけか、中級も含むか
- 受験料とテキスト代のどちらが対象か
- 入社後、いつ受験できるか(試験は年1回のみ)
- 取得した人が、店頭や営業の仕事でどう使われているか
よくある質問
- レザーソムリエは意味ない資格ですか?
持っていないとできない仕事はなく、資格だけで採用が決まる資格でもありません。ただし、革製品の販売や営業、ものづくりの会社には、取得を支援したり歓迎したりしているところがあります。革の仕事に就いている人にとっては、知識を説明する場面で使える資格です。
- 初級と中級のどちらから受ければよいですか?
初級は受験資格がなく、中級の出題範囲にも初級のテキストが入っています。迷ったら初級から受けてください。革製品の取扱歴が5年以上ある場合は、初級を受けずに中級を受けることもできます。
- 独学で合格できますか?
公式の問題集はありませんが、初級は公式テキストの内容を中心に出題されるので、独学で取り組めます。皮革講座は年度ごとに募集され、次の案内は2027年4月ごろの予定です。今回の試験に向けては、テキストと身近な革製品を使って学ぶことになります。
- 中級は利き革テストを受けないと合格できませんか?
利き革テストを受けずに中級試験だけを受けることは、公式に認められています。ただし、中級の合否は利き革テストの結果と試験結果を総合して判断され、公式のよくある質問でも講座の受講が勧められています。過去の利き革テストの結果は有効期間がなく、複数回受けた場合は最高点が反映されます。
- 合格後に登録料や更新はありますか?
初回の登録料も年間の登録料もかからず、更新制度もありません。規定などが変わるときは、公式サイトで案内されます。合格者には認定証、認定カード、認定バッジが届きます。
- 資格手当はもらえますか?
確認できた求人には、レザーソムリエを月々の手当の対象にしたものはありませんでした。取得の補助やお祝い金を出す会社はあるので、金額や対象は応募先に確認してください。
まとめ:あなたの次の一手
レザーソムリエは、革製品を扱う仕事で、素材とお手入れの知識を根拠つきで説明できるようにする資格です。求人では、必須条件ではなく、入社後の取得支援や歓迎として見られます。経験の代わりにはならないので、接客や制作の経験を主役にして、資格を裏づけとして添えてください。
あなたの状況に合わせて、次の一手を選んでください。
参考