資格×転職
PR【2026年最新版】炭素会計アドバイザー資格は転職に有利?求人での評価と活かせる人・活かせない人
「炭素会計アドバイザー資格を取れば、脱炭素やサステナビリティの仕事に転職しやすくなるのかな」
「3級は合格率が高いと聞くけれど、履歴書に書いて評価されるのかな」
そう迷っていませんか?
結論を先に書くと、炭素会計アドバイザー資格は、経理・経営企画・環境担当・金融機関の法人営業などで、CO2排出量の算定や脱炭素の相談に関わっている人が、その知識を説明できる形にしたいときに役立つ資格です。3級は環境省の「脱炭素アドバイザー ベーシック」、2級は「脱炭素アドバイザー アドバンスト」に認定されており、Scope1・2・3の考え方と排出量の計算を体系的に学んだことを示せます。
一方で、資格名を指定した求人はまだ少なく、3級だけで脱炭素の専門職に採用されることは期待しにくいのも事実です。民間資格で、持っていないとできない仕事があるわけではないからです。
この記事では、炭素会計アドバイザー協会の公表データと求人の内容をもとに、炭素会計アドバイザー資格が転職でどう評価されるのかを解説します。
結論:炭素会計アドバイザー資格は転職に有利?
結論は「排出量の算定や脱炭素支援の経験と組み合わせると有利、3級だけでは弱い」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。
| あなたの状況 | 転職での有利さ | 次の一手 |
|---|---|---|
| 排出量の算定・開示・脱炭素支援の経験あり + 2級あり |
◎ 算定の実務を説明できる人材として評価されやすい | GHG算定やサステナビリティ推進の求人を探す |
| 経理・環境・法人営業などの経験あり + 3級あり(または取得予定) |
○ 今の仕事に脱炭素の知識を足したことを示せる | 2級に進み、社内で算定に関わる機会をつくる |
| 関連する実務経験なし + 3級あり |
△ 関心と基礎知識の証明にはなるが決め手ではない | 資格+前職の経験のつなげ方を工夫する |
3級は受験資格がなく、講習を修了すれば誰でも受験できます。そのため「持っている人の数」は増えており、転職で差がつくのは、資格を使って何をしてきたかです。詳しくは次の章で解説します。
炭素会計アドバイザー資格とは?1分でわかる基本情報
炭素会計アドバイザー資格は、一般社団法人炭素会計アドバイザー協会が運営する民間資格です。協会は2022年7月、ウェイストボックス、中部電力ミライズ、豊田通商、日本生命保険、あいおいニッセイ同和損害保険の5社によって設立されました。企業のCO2などの温室効果ガス(GHG)排出量を正しく測り、開示につなげられる人材を育てることを目的にしています。
「炭素会計」とは、企業の活動から出る温室効果ガスの量を、燃料や電気の使用量などのデータから算定し、管理・開示することです。自社の燃料使用による排出をScope1、購入した電気などによる排出をScope2、原材料の調達や製品の使用・廃棄など取引先を含むサプライチェーンの排出をScope3と呼び、この資格はScope1・2・3の考え方を軸に学びます。
級ごとの位置づけ
| 級 | 学ぶ内容 | 環境省の認定 | 状況(2026年9月28日時点) |
|---|---|---|---|
| 3級 | 脱炭素の基礎(Scope1・2・3の基礎) | 脱炭素アドバイザー ベーシック(2023年10月1日認定) | 実施中 |
| 2級 | 炭素会計の実務(Scope1・2中心) | 脱炭素アドバイザー アドバンスト(2025年2月1日認定) | 実施中 |
| 1級 | 炭素会計の実務(Scope3、SBT目標設定) | ― | 第1回は2026年度第3四半期に予定。形式などの詳細は未定 |
| Professional | 気候移行計画の策定 | ― | 未定。法人会員に所属する役職員のみ受験可 |
「脱炭素アドバイザー」は、環境省が一定の基準を満たす民間資格を認定する制度です。3級の合格者は、マイページから「炭素会計アドバイザー資格3級」と「環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック」の認定証をダウンロードできます。
出典:炭素会計アドバイザー協会 資格ページ、同 よくある質問、環境省 脱炭素アドバイザー資格の紹介、中部電力ミライズ プレスリリース(2022年6月30日) (2026年9月28日確認)
講習を修了してから試験を受ける仕組み
この資格は、いきなり試験を受けることはできません。次の順番で進みます。
- 講習を受ける
マイページで配信される講習動画とテキストで、自分のペースで学習します - 確認テストに合格する
確認テストに合格した時点で講習修了となり、試験を申し込めるようになります - 1年以内に試験を受ける
試験の申込みは講習修了日から1年間可能です。過ぎると講習の受け直しが必要です
また、飛び級はできません。2級を受けるには3級に合格している必要があり、2級の講習・試験は3級に合格したアカウントから申し込みます。3級から1級までは誰でも受講・受験できます。
2026年度の試験の概要
| 項目 | 3級 | 2級 |
|---|---|---|
| 試験方式 | CBT(全国のテストセンターで受験) | CBT(全国のテストセンターで受験) |
| 問題数・時間 | 50問・90分 | 50問・90分 |
| 出題形式 | 多肢選択式・計算問題 | 多肢選択式・計算問題 |
| 合格基準 | 70点以上 | 合格率基準75%程度 |
| 講習料(一般/会員) | 6,380円/3,300円 | 10,890円/6,050円 |
| 受験料(一般/会員) | 9,680円/6,160円 | 14,520円/8,360円 |
| 合格発表 | 即日(試験後に結果レポート) | 試験期間終了後1か月を目途 |
| 再受験 | 不合格でも1週間後から同じ期間内に再受験可 | 同じ期間内の再受験は不可 |
| 電卓 | 試験画面の電卓機能(四則演算) | 持込可(試験画面の電卓機能もあり) |
| 次回の日程 | 第13回:講習2026年10月26日〜2027年3月20日、試験2026年11月10日〜2027年3月31日 | 第7回:講習2026年12月1日〜2027年1月31日、試験2026年12月20日〜2027年2月11日 |
料金はいずれも税込で、2026年4月以降の開催回からの金額です。会員料金は協会の会員企業の役職員が対象です。3級は運営の見直しにより、合格基準が「合格率基準75%程度」から「70点」に変わり、合格発表も即日になりました。
出典:炭素会計アドバイザー協会 資格ページ、運営見直しおよび受講・受験料改定のお知らせ(2025年12月29日)、CBT-Solutions 炭素会計アドバイザー資格試験 (2026年9月28日確認) ※受験前に必ず協会の最新の案内を確認してください。
直近の合格率は3級・2級とも7割台後半
| 回(試験期間) | 級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第9回(2025年4月30日〜6月10日) | 3級 | 1,489人 | 1,157人 | 77.7% |
| 第10回(2025年8月30日〜10月12日) | 3級 | 1,999人 | 1,543人 | 77.2% |
| 第11回(2025年12月20日〜2026年2月11日) | 3級 | 2,263人 | 1,720人 | 76.0% |
| 第3回(2025年4月20日〜6月22日) | 2級 | 353人 | 276人 | 78.2% |
| 第4回(2025年10月20日〜12月27日) | 2級 | 489人 | 376人 | 76.9% |
| 第5回(2026年4月30日〜6月10日) | 2級 | 243人 | 194人 | 79.8% |
3級の第12回(試験期間は2026年9月30日まで)と2級の第6回(同10月11日まで)は実施中のため、結果は未公表です(2026年9月28日時点)。
合格率だけを見ると易しく見えますが、受験できるのは講習と確認テストを終えた人だけです。2級は3級の合格者に限られるので、基礎を学び終えた人のうち4人に3人ほどが合格する試験と考えてください。講習の内容を理解しないまま受けて通る試験ではありません。
出典:炭素会計アドバイザー協会の各回の試験実施結果(3級第9回、第10回、第11回、2級第3回、第4回、第5回)
転職で炭素会計アドバイザー資格が評価される理由
求人の歓迎資格として名前が挙がり始めている
求人検索サイトIndeedで「“炭素会計アドバイザー”」と完全一致で検索すると、ヒットは7件でした(2026年9月28日確認)。その中には、大手生命保険会社のサステナビリティ部門で環境・気候変動問題への対応を担う求人があり、「環境分野の資格(例:炭素会計アドバイザー)があれば歓迎」と書かれていました。
件数はまだ少なく、資格名で求人を探して選べる段階ではありません。ただ、脱炭素の担当者を募集する企業が、知識を測る目安としてこの資格を挙げる例は出てきています。
排出量の算定を「自分で手を動かせる」ことを示せる
企業の脱炭素の仕事は、目標を掲げる前に「今どれだけ出しているか」を測るところから始まります。電気・ガス・燃料の使用量を集め、排出係数を掛けてScope1・2を出し、さらに調達や物流などのScope3を見積もる。この作業は、経理や購買のデータを扱える人と、環境の知識がある人の間に落ちやすい仕事です。
3級ではScope1・2・3の基礎を学び、試験には計算問題も出ます。2級ではScope1・2を中心に、算定の実務をより深く扱います。「脱炭素に関心がある」ではなく「排出量の計算を任せられる」と伝えられるのが、この資格の強みです。
取引先から排出量のデータを求められる会社でも役立つ
大手企業がScope3を算定しようとすると、仕入れ先や物流会社など取引先の排出量のデータが必要になります。そのため、中小の部品メーカーや物流会社でも、取引先から「御社の排出量を教えてほしい」と頼まれる場面があります。
こうした会社では、専任の環境部門がない場合、経理・総務・工場管理の担当者が兼務で算定を担うこともあります。今いる職種のまま「排出量の算定もできる人」になれることが、転職でも社内でも評価につながります。
炭素会計アドバイザー資格が転職で有利にならないケース
ここまで読むと心強い資格に見えますが、有利にならないケースも正直にお伝えします。
(1)3級だけで脱炭素の専門職を目指す場合
3級は、脱炭素の基礎とScope1・2・3の考え方を学ぶ入門の位置づけです。受験資格もなく、2025年度以降は1回あたり約1,500〜2,300人が受験しています。GHG算定のコンサルタントや審査員の求人では、実際の算定・検証の経験が求められるため、3級だけでは応募条件を満たせないことが多いでしょう。
専門職を目指すなら、2級まで進んだうえで、今の職場で算定に関わる経験を先につくるのが近道です。
(2)脱炭素と関係のない仕事に転職する場合
評価されるのは、事業会社のサステナビリティ・環境部門、経理・経営企画、金融機関の法人営業、GHG算定の支援会社など、排出量や脱炭素の話が出てくる職場に限られます。まったく関係のない職種では、履歴書に書いても話題の一つにとどまります。
(3)取得後に知識を更新していない場合
排出量の算定や開示のルールは、国際的な基準の見直しに合わせて変わっていきます。協会も、3級の教材を2024年のSBT(企業の削減目標の国際的な認定の枠組み)制度の変更やCDP(企業の環境情報開示の国際的な仕組み)の質問書の内容に合わせて改訂しています。2級・1級は「取り切り」ではなく継続的な学習とアップデートが必要な制度とされています。3級に更新制度はありませんが、古い知識のまま面接で話すと、かえって評価を下げることがあります。
とはいえ、これは「取っても意味がない」という話ではありません。今の仕事の経験とセットで見せれば、脱炭素に対応できる人材だと伝える材料になる資格だということです。次の章で、タイプ別の活かし方を見ていきます。
【タイプ別】あなたの場合、炭素会計アドバイザー資格は武器になる?
経理・経営企画の経験者は、財務データと排出量をつなげる役割を担える
炭素会計という名前のとおり、排出量の算定は会計のデータ集めと似ています。どの拠点で、いつ、どれだけ電気や燃料を使ったかを請求書や購買データから集め、漏れなく集計し、根拠を残す。経理や経営企画の人は、この作業の勘所をすでに持っています。
評価されやすいポイントは次の通りです。
- 購買・経費のデータからScope3の算定に使う数字を拾える
- 排出量の集計に、決算と同じ締めのスケジュールや証跡の管理を持ち込める
- 統合報告書や有価証券報告書のサステナビリティ情報の作成に関われる
経理・経営企画の経験と炭素会計の知識をあわせて評価してくれる会社は、求人票だけでは見分けにくいものです。サステナビリティ領域に強い転職エージェントなら、応募先で排出量の算定や開示の仕事を任せてもらえるかまで確認してから応募できます。
環境・サステナビリティ担当者は、算定の実務を任せられる根拠になる
工場の省エネや環境管理、CSRやサステナビリティの推進を担当している人は、3級の内容の多くを実務で見聞きしているはずです。この場合は2級まで進み、Scope1・2の算定を自社で回せることを示すのがよいでしょう。
面接では、「資格を持っています」だけでなく、「自社のScope1・2を算定し、排出量の多い設備を特定して、削減策の優先順位を提案した」のように、資格で学んだ手順を実務でどう使ったかを話せると強くなります。
金融機関の法人営業は、取引先の脱炭素の相談に応えられる
銀行や保険会社などの法人営業では、取引先から脱炭素の進め方を相談される場面があります。協会の設立メンバーにも、生命保険・損害保険会社が入っています。
この資格で学ぶScope1・2・3の考え方がわかると、取引先に「まず何から測ればよいか」を説明でき、算定の支援サービスや関連する融資・保険の提案につなげやすくなります。金融機関の中で法人営業からサステナブルファイナンスの企画へ移りたいとき、学んできたことを示す材料になります。
脱炭素の仕事が未経験なら、資格だけでは採用の決め手になりにくい
3級を取得していても、排出量の算定や脱炭素に関わった経験がなければ、資格だけで経験者と同じ評価を得るのは難しいでしょう。この資格は知識を示す材料にはなりますが、実務経験の代わりになるわけではありません。
まずは、応募したい求人が未経験者を対象としているかを確認しましょう。そのうえで、前職で扱ってきたデータや取引先との関係を、排出量の算定や脱炭素の提案にどう活かせるかを具体的に伝えることが大切です。
炭素会計アドバイザー資格を活かせる仕事と年収の目安
炭素会計の知識が直接使われるのは、排出量を「測る」「確かめる」「減らす計画を立てる」仕事です。実際の求人から、仕事内容と募集条件の例を挙げます。
| 仕事 | 主な内容 | 資格の効き方 | 年収の目安(求人記載) |
|---|---|---|---|
| GHG排出量の審査・検証 | 企業が算定した温室効果ガス排出量などを第三者の立場で審査・検証する | ◎ 算定のルールを理解していることが前提になる | 年収800万〜1,250万円の例あり(契約社員、東京都。GHGの算定・検証の経験などは歓迎条件) |
| 事業会社の脱炭素・環境戦略 | 施設の脱炭素・環境戦略の推進 | ○ 排出量の把握と目標づくりの知識の裏づけ | 想定年収653万〜1,310万円の例あり(不動産会社、東京都。環境・省エネ・サステナビリティ業務の実務経験が必須) |
| サステナビリティ部門(金融機関など) | 環境・気候変動への対応、取引先の脱炭素支援の企画 | ◎ 求人で歓迎資格として名前が挙がる例がある | 会社・経験により幅がある |
| 経理・経営企画(サステナビリティ情報の開示) | 排出量データの集計、報告書のサステナビリティ情報の作成 | ○ 財務データと排出量の両方を扱える | 会社・経験により幅がある |
出典:リクルートダイレクトスカウト 日本能率協会 GHG審査員の求人、リクルートエージェント 野村不動産 施設の脱炭素・環境戦略の求人(いずれも2026年9月28日確認)。年収は会社・地域・経験で大きく変わります。
上の2つの求人は、どちらも資格名を条件にはしていません。求められているのは算定・検証やサステナビリティの実務経験で、資格はその経験を裏づける材料として使うものだと考えてください。
あわせて取得すると強い資格
日商簿記検定2級
排出量の算定に使うデータの多くは、請求書や購買の記録など会計のデータから集めます。経理の基礎を示せる簿記と組み合わせると、「財務と排出量の両方の数字を扱える人」として見てもらいやすくなります。経理・経営企画へ移りたい人に向いた組み合わせです。
エネルギー管理士
省エネ法に基づく国家資格で、工場やビルのエネルギーの使い方を管理する専門家です。炭素会計アドバイザー資格が排出量を「測る」知識だとすれば、エネルギー管理士は設備や運用の面から排出量を「減らす」知識です。施設の脱炭素を担う求人で歓迎資格に挙がる例もあり、工場・ビルの設備管理の経験がある人に向いています。
炭素会計アドバイザー資格に合格するには
講習のテキストと動画を土台に、計算問題を落とさない
公式の学習手段は、講習で配信される動画とテキストです。確認テストに合格すれば、講習期間が終わってもマイページから動画とテキストを見返せるので、試験まではこれを繰り返し読むのが基本になります。
つまずきやすいのは次の2点です。
- Scope1・2・3の分類で迷う
社用車の燃料はScope1、購入した電気はScope2、出張や通勤、仕入れた原材料はScope3というように、同じ「会社の活動」でも区分が分かれます。Scope3は15のカテゴリーに分かれるため、具体例とセットで覚えないと選択肢で迷います - 計算問題で単位や係数を取り違える
「活動量×排出係数」という基本の式は同じでも、kWhとMWh、kgとtの換算で間違えやすくなります。3級は試験画面の電卓(四則演算)を使って解くので、式を立てる練習を紙の上でしておきましょう
また、教材は制度の変更に合わせて改訂されます。古いテキストや過去の受験記の情報ではなく、自分が受ける回の講習テキストを基準に覚えてください。
直前期は本番と同じ50問・90分で通して解く
講習の内容を一通り理解したら、試験前は本番と同じ分量の問題を時間を計って解き、どの分野で点を落としているかを確かめるのが効率的です。
- 50問を90分で解き切るペースをつかむ
- 間違えた問題は、分類の問題か計算の問題かを分けて復習する
- 条約や国の目標など、数字で問われる知識は最後にまとめて見直す
3級は不合格でも1週間後から同じ試験期間内に再受験できますが、あてにせず、本番形式の練習を済ませてから1回で合格を目指しましょう。
直前ノートでは、炭素会計アドバイザー資格3級向けに、目的の違う3つの教材を用意しています。
- 全範囲を1周したいとき
Scope1・2・3を含む7つの分野を○×300問で確認し、覚えきれていない論点を見つける - 計算問題で点を落としたくないとき
活動量と排出係数から排出量を計算する問題100問で、単位の換算や式の立て方を固める - 本番の形式に慣れたいとき
50問×3回分(全150問)の実戦模試で、知識・分類・計算が混ざった問題を90分で解く練習をする
いずれも無料で見られる問題サンプルがあるので、今の自分に足りない部分に合わせて選んでください。
炭素会計アドバイザー資格を活かして転職を成功させる進め方
資格が評価される求人を探す
資格名で検索しても求人はわずかです。「GHG 算定」「Scope3」「サステナビリティ推進」「脱炭素 コンサルタント」「CO2排出量 可視化」などの言葉で探してみましょう。資格名が書かれていなくても、炭素会計の知識を求めている求人は多くあります。
経理や法人営業の経験を活かしたい人は、「サステナビリティ 経理」「サステナブルファイナンス」のように、今の職種名と組み合わせて探すと見つけやすくなります。
職務経歴書で資格と経験をつなげる
「炭素会計アドバイザー資格2級 取得」と書くだけでは伝わりません。「電気・燃料の使用量データを拠点別に集計する仕組みをつくり、Scope1・2の年次算定を担当した」「取引先20社に排出量の算定方法を説明し、データ提供を依頼した」など、知識を使った場面を具体的に書きましょう。
資格の欄には、3級なら「脱炭素アドバイザー ベーシック」、2級なら「脱炭素アドバイザー アドバンスト」として環境省の認定を受けている資格であることも添えると、資格を知らない採用担当者にも伝わりやすくなります。
転職エージェントを味方につける
ここまでのステップを1人で進めるのは、仕事をしながらだとかなり大変です。そして何より、炭素会計アドバイザー資格を持っている人ほど、転職エージェントを使う価値があります。
理由はシンプルで、脱炭素の仕事は会社によって担当部署も任される範囲も大きく違い、求人票だけでは実態がわかりにくいからです。
転職エージェントを使うメリットは?
求人探しから応募、企業とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。
年収や待遇の条件を相談できる
「もう少し年収を上げてほしい」「資格取得の費用を補助してもらえますか」と、応募者が自分から切り出すのは気が引けるものです。エージェントは企業との間に入り、条件の相談を代わりに進めてくれます。
「経理の経験があり、炭素会計アドバイザー資格2級を持ち、自社のScope1・2の算定を担当した」という強みを、企業が評価しやすい形で伝えてもらえます。
希望に合う求人を紹介してもらえる
「今の職種のままサステナビリティの仕事にも関わりたい」「GHG算定の専門職に移りたい」。希望を伝えるだけで、条件に合う求人を選んで紹介してくれます。一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあり、自分で探すだけでは出会えない選択肢が増えます。
入社前に職場の実情を確認できる
排出量の算定は自社で行うのか、外部のコンサルティング会社やツールに任せているのか。サステナビリティ部門は何人で、経理やIRとどう分担しているのか。入社してから「思っていたのと違った」とならないよう、応募前に確認できます。
書類や面接の対策をしてもらえる
資格と算定の経験を職務経歴書にどう書けば評価されるか、面接でScope3への対応をどう説明すればよいかを、業界を知る担当者がアドバイスしてくれます。
面接の日程調整を任せられる
面接の日程調整や企業とのやり取りを代わりにしてくれるので、今の仕事を続けながらでもスムーズに転職活動ができます。
さらに、これらはすべて無料です。エージェントは採用が決まったときに企業から報酬を受け取る仕組みなので、求職者がお金を払うことはありません。
こんな人は、まず相談だけでもしてみてください
- 資格を取ったのに、今の会社では脱炭素の仕事に関われない
- 兼務で排出量の算定をしているが、評価や年収に反映されていない
- 経理や営業の経験を活かして、サステナビリティの仕事に移りたい
- GHG算定のコンサルタントや審査員の仕事に興味がある
- 転職するかはまだ決めていないが、自分の市場価値を知りたい
1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの経験と資格ならどんな求人に応募できるのか質問し、答えてもらうだけでも価値があります。
どの転職エージェントが自分に合う?
| 転職エージェント | タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| サスキャリ(公式サイト・新しいタブで開きます) | 特化型(サステナビリティ・ESG) | サステナビリティ・ESG領域に特化し、脱炭素関連の求人も扱う | 脱炭素・サステナビリティの仕事に移りたい人 |
| MS Agent(公式サイト・新しいタブで開きます) | 特化型(管理部門・士業) | 経理・財務・経営企画など管理部門の求人に特化 | 経理・経営企画の経験を活かしたい人 |
| doda(公式サイト・新しいタブで開きます) | 総合型 | 求人数が多く、業種・職種を横断して比較できる | 業界を決めきれていない人、脱炭素の仕事が未経験の人 |
迷ったら、特化型と総合型を1社ずつ、2社に登録するのがおすすめです。紹介される求人を比べることで、自分の市場価値がより正確にわかります。
よくある質問
- 炭素会計アドバイザー資格は意味ない資格ですか?
脱炭素と関係のない職種への転職では評価されにくいですが、排出量の算定やサステナビリティに関わる仕事では、知識を示す材料になります。求人の歓迎資格として名前が挙がる例もあります。3級は環境省の「脱炭素アドバイザー ベーシック」、2級は「アドバンスト」に認定されています。
- 3級と2級、転職を考えるならどちらを目指すべきですか?
飛び級はできないので、まず3級に合格する必要があります。脱炭素の実務に関わる仕事へ転職したいなら、Scope1・2の算定実務を扱う2級まで取っておくと、「計算を任せられる」ことを伝えやすくなります。
- 講習を受けずに試験だけ受けられますか?
受けられません。講習の確認テストに合格して講習を修了した人だけが、修了日から1年間、試験を申し込めます。
- 独学で合格できますか?
公式の講習動画とテキストで学ぶ仕組みなので、スクールに通わなくても合格を目指せます。直近の合格率は3級・2級とも7割台後半です。本番と同じ50問・90分の問題で仕上げると安心です。直前期の総仕上げには直前ノートもご活用ください。
- 資格の更新は必要ですか?
3級に更新制度はありません。2級・1級は、知識が古くならないよう継続的な学習・アップデートが必要な制度とされています。
まとめ:あなたの次の一手
炭素会計アドバイザー資格は、経理・環境・法人営業などの経験がある人にとって、転職で「排出量の算定ができる人材」だと示せる資格です。一方で、民間資格で求人の指定もまだ少ないため、3級だけで採用が決まるわけではありません。
あなたの状況に合わせて、次の一手を選んでください。
参考